2017年9月20日水曜日

〔マーケットアイ〕外為:午後の取引は「ほぼ閑散」、FOMC待ち強まる

[東京 20日 ロイター] -

<13:58> 午後の取引は「ほぼ閑散」、FOMC待ち強まる

ドル/円は111.46円付近での小動きが続いている。午後の取引は「ほぼ閑散」(国内金融機関)といい、米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちの様相が強まっているようだ。日経平均は前日比で横ばい圏にあるほか、米10年債利回りは2.23%後半での小動きが続いている。

<12:23> 正午のドルは111円半ば、FOMC前に一進一退

正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、わずかにドル安/円高の111.51/53円だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的な取引は手控えられた。

ドルは111円半ばを中心に方向感なく推移。日経平均の寄り付き後と仲値付近に111.65円まで上昇したが、すぐに押し戻された。正午にかけて111.44円まで軟化したものの、同水準で下げ渋った。今晩のFOMCの結果発表までドル/円は小幅な値動きにとどまるとの見方が出ていた。

FOMCは米国の年内利上げ期待が高まるかが焦点だが、市場参加者の見方は分かれている。

FOMCメンバーの政策金利の想定を示すドットチャートに大きな変化はなく、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長も低インフレは一時的と強調すれば、タカ派的と受けとめられ、ドル買いで反応するとみられている。

一方、物価見通しが下方修正され、年内利上げ期待が後退すれば、ドル売りになるとみられる。その場合、高値圏にある米株式の動向がポイントになりそうだ。株式市場が好感すればリスク選好ムードが強まり、ドル/円の下支えとなる可能性もある。

<11:13> ユーロ1.20ドル前半に上昇、前日高値上抜け

ユーロは1.2016ドル付近。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて市場が薄い中、前日高値を上抜け、上昇に勢いがついたもよう。一時1.2019ドル付近まで上昇した。

今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)は、米国の年内利上げ期待が高まるかが焦点となっている。「米国の経済情勢で、米連邦準備理事会(FRB)があえて年内利上げの可能性を閉ざすことはないだろう。これをタカ派的と受け止める可能性がある」(外為アナリスト)との見方が出ていた。

FOMCがタカ派的と受け止められそうな結果になった場合、「イエレンFRB議長が会見でバランスをとった発言をしそう。ドル/円は乱高下して、落ち着きどころを探すのが難しいかもしれない」(同)との指摘もあった。

<09:30> ドル111円半ば、FOMCはハト派リスクに警戒

ドルは111.56円付近。

前日比1円高で寄り付いた日経平均がマイナス圏に沈んでいる。ドルは株価の寄り付き後に111.65円付近まで上昇したが、その後、押し戻された。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に一部で米国の年内追加利上げ期待が高まりつつあるが、そうした見方に懐疑的な声も出ている。「成長見通しは少し上方修正されるかもしれないが、インフレ見通しは引き下げられるだろう。ハリケーンの影響もある中で本当に年内に利上げできるのか」(国内金融機関)として、期待がはく落した時のドルの失望売りが警戒されるという。

ただ、FOMCがハト派になった場合でも、株式市場が好感すればリスク選好ムードが強まり、円売りとなる可能性もある。「ドル/円はいったん下がっても、円売り圧力に相殺されて緩やかに戻っていくイメージがある」(同)という。

午前9時前に財務省が発表した8月の貿易収支は1136億円の黒字で、黒字額はロイターがまとめた市場予想(939億円の黒字)を上回った。市場の反応は限られた。

<08:27> ドル111円半ば、トランプ氏演説に対する北の反応に警戒

ドルは111.50円付近で小動き。

前日海外時間、トランプ米大統領の国連演説でドルが一時111.20円まで下落する場面があった。トランプ氏は、北朝鮮を「完全に破壊」せざるを得なくなる可能性もあると警告。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と呼び、「『ロケットマン』は自身、および自身の体制に対する自爆任務に就いている」と述べた。

市場では「15日のミサイル発射以降はおとなしくしているが、北朝鮮が(トランプ氏の発言に)どのような対応をしてくるのか不透明感がある」(外為アナリスト)とし、警戒する声も出ていた。

<07:51> ドル110.90―112.20円の見通し、FOMCまで株・米金利にらみ

ドルは111.55円付近、ユーロは1.1995ドル付近、ユーロ/円は133.81円付近。   今日の予想レンジはドルが110.90―112.20円、ユーロが1.1940―1.2040ドル、ユーロ/円が133.10―134.40円。

きょうは商業決済が集中しやすい五・十日で、仲値にかけては国内輸入企業のドル買い/円売りが下値を支えるとみられている。その後は、株価や米金利の動向をにらみながら、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果とイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の会見に関心が向かいそうだ。

FOMCはバランスシート縮小開始の決定は織り込み済みで、イエレン議長をはじめとするメンバーが物価や金利の先行きにどのような見通しを示すのかが注目されている。

8月の消費者物価指数(CPI)が良好な内容だったこともあり、ややタカ派寄りになるとの期待もある。一方、ハリケーンの影響による経済の落ち込みや北朝鮮問題、トランプ政権の混迷などが意識されればメンバーが利上げに慎重な姿勢を示す可能性がある。

米国の年内追加利上げ期待が膨らめばドル買いで反応し、112円に乗せる展開もあり得る。逆に期待がしぼめば一時111円割れの可能性もあるという。

アジア時間は日本の貿易統計、海外時間は英小売売上高、米中古住宅販売などの経済指標が発表される。

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