14日午後2時10分ごろ、JR小倉駅(福岡県北九州市)で、山陽新幹線博多発東京行きのぞみ176号(16両編成)のボンネットが割れていると、別の列車の運転士から総合指令所に連絡があった。山口県警が、次の新下関駅で臨時停車したのぞみ176号を確認したところ、先頭車両のボンネット付近が割れ、中から人体の一部が見つかった。年齢や性別などは不明という。JR西日本は博多―小倉駅間で人をはねたとみている。
JR西日本によると、山陽新幹線による人身事故は、2016年5月に姫路駅(兵庫県姫路市)で線路上で男性がはねられ死亡した事故以来といい、駅間での人身事故はさらにまれという。事故当時、博多―小倉駅間で職員は作業しておらず、外部から人が立ち入った可能性が高いという。
また、福岡県警によると、北九州市八幡西区のトンネル西側で人体の一部が、東側で衣服の切れ端が見つかり、事故との関連を調べている。
小倉駅から乗車した香川県の自営業の男性(46)は、のぞみ176号が駅構内に入ってきたときに先端部分の破損に気づいたという。しかし、そのまま発車し、数分後に関門トンネル内で停車。「異常が見つかりました。車両点検中」とのアナウンスが流れ、5分ほど停車後、新下関駅まで走行したという。男性は「ボンネットの異常は明らか。小倉駅の時点で駅員らが早期に事故に気づけたはずだ」と話した。
事故の影響で、山陽新幹線は午後5時ごろから博多―広島間で上下線ともに運転を見合わせた。九州新幹線にも遅れが出た。利用客でごった返したJR博多駅構内では、岐阜県羽島市から福岡市内に友人と観光に来ていた会社員の甲斐(かい)涼さん(30)が、宿を探していた。「明日は帰り次第、仕事です」と困惑気味に話した。
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