2017年11月4日土曜日

日産本体の2工場にも立ち入り 国交省、「不適切な説明」も発覚

 日産自動車による無資格検査問題で国土交通省は3日、再発防止策などを確認するため日産本体の2工場に立ち入り検査を始めた。日産は同省の承認を得て国内向け車両の生産を再開したい考えだが、3日には不正が発覚した9月中旬の立ち入り検査で日産側から不適切な説明があったことも判明した。国交省は追及姿勢を強めており、事態収拾は遠のくばかりだ。

 3日に立ち入り検査が始まったのは小型車「ノート」などを生産する追浜工場(神奈川県横須賀市)と、高級車ブランド「インフィニティ」などを生産する栃木工場(栃木県上三川町)。4日にはマイクロバスなどを生産する傘下のオートワークス京都(京都府宇治市)の工場でも検査が始まる予定で、日産グループの国内6つの完成車工場の全てが順次立ち入り検査を受けることになる。

 日産では9月29日の問題公表後も複数の工場で無資格検査が続いていたことから、国交省は社内の管理体制を調べる必要があると判断しており、来週中にも横浜市内の日産の本社に立ち入り検査する方針だ。西川広人社長ら経営陣から事情を聴くことも検討する。

 また日産は3日、9月18日と22日に立ち入り検査を受けた日産車体の湘南工場(神奈川県平塚市)で完成検査工程に関し不適切な説明があったと国交省から指摘を受けていると明らかにした。詳細は明らかにしていないが、すでに同省に経緯を報告済みという。6月に施行した改正道路運送車両法では立ち入り検査で虚偽の報告などをした場合の罰則が強化されている。

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