2017年12月30日土曜日

空気不要「エアレスタイヤ」車両軽量化、省資源に貢献 各社が開発加速

 ブリヂストンが、循環型社会を見据えた次世代タイヤの開発を加速している。空気を充填(じゅうてん)しなくて済む「エアレスタイヤ」で、パンクに備えたスペアタイヤを省ける。住友ゴム工業など競合するタイヤ大手各社も省資源につながるタイヤの技術開発に注力しており、開発競争が過熱しそうだ。

 12月8日。東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた環境・エネルギー展「エコプロ2017」のブリヂストンのブースをのぞくと、車輪の軸と輪を放射状につなぐ赤色の樹脂製「スポーク」が印象的な自転車が目に飛び込んできた。

 装着したタイヤは、タイヤ表面のゴムと樹脂製ホイールとの間にスポークが張りめぐらされた構造だ。その反発力で自転車の重みを支えながら、路面からの衝撃を吸収するという。 

 従来の空気入りタイヤは、空気圧が適切でなかったりパンクしたりすると車の走行に支障をきたす。このため運転者は定期点検が求められるが、エアレスタイヤならメンテナンスの手間を省ける。

 同社革新タイヤ開発部の阿部明彦フェローは「安全、快適、環境という3つの要求が将来のタイヤに求められる」と予測。市場を先読みし平成20年から開発を進めてきたのがエアレスタイヤだ。

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