未曽有の大事故を起こした企業とは思えない安全軽視の実態が浮き彫りになった。のぞみ34号の台車に亀裂が見つかり新幹線初の重大インシデントに認定された問題を受け、JR西日本が27日明らかにした乗務員からの聞き取り調査結果。「新幹線への信頼を大きく損ねた」。JR西の記者会見は約3時間近くに及び、幹部らはトラブルの経緯や対策状況について釈明に追われた。
「(各現場の)担当者の認識にずれがあり、運行停止の判断基準もあいまいだった」。大阪市の本社に約50人の報道陣が詰めかけた会見で、来島達夫社長は厳しい表情で自社の状況判断の誤りを認めた。会見では、東京の指令員と乗車した車両保守担当者らの意思疎通が貫徹されず、各種の異常を把握しながら早期に停車できなかった経緯に質問が集中。明らかになったのは、現場社員らの「当事者意識の欠如」だった。
岡山駅から乗り込み、床下の点検を申し出た車両保守担当者は、指令員から走行に支障があるかと問われると、「そこまではいかない」と返答。指令員が聞き逃した「新大阪で点検すべきだ」という要請についても、その後どこで点検するかを確認しないまま新大阪駅で降りた。
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