[東京 4日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、しっかりの値動きとなりそうだ。米税制改革法案の成立に向けた進展を好感する買いが先行するとみられる。一方、米政権を巡るロシア疑惑や北朝鮮情勢は相場の重しになる。
国内に手掛かり材料が乏しく、先物主導で不安定な値動きになることも想定される。
日経平均の予想レンジは2万2600円─2万3000円。
前週末の米国株市場は、ロシア疑惑問題の再燃が重しとなり、主要3指数が下落した。だが、米上院は2日、税制改革法案を小差で可決した。税制改革の実現は今後も難航が予想されるが、年内の法案成立というベストシナリオの可能性も出てきたことで、為替は円安に振れている。シカゴの日経平均先物12月限は4日早朝の取引で2万2800円台後半で推移している。週明けの東京市場も買い先行となりそうだ。
一方、ロシア疑惑の再燃は日本株にも重しとなる。4日から米韓軍事演習が行われることから北朝鮮情勢への懸念が強まる可能性もある。市場では「寄り付き堅調でも上値は抑えられそうだ。先物主導で乱高下する場面も考えられる」(みずほ証券シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏)との声が出ている。
主なスケジュールは、11月マネタリーベース(日銀)、11月消費動向調査(内閣府)が発表される。海外では10月米製造業新規受注(商務省)が発表される。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 22819.03 23382.15 18224.68
+94.07 2017年11月9日 2017年4月17日
シカゴ日経平均先物12月限 22655(円建て)
*内容を追加します。
河口浩一
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