日立製作所は19日、同社と子会社の日立ビルシステム(東京)、関連会社のサイタ工業(同)が扱ったエレベーターの走行安全装置の一部が国土交通省の認定に適合していなかったことが判明したと発表した。国交省認定に不適合のエレベーターは設置済みと工事中を合わせ、1万1699台に上る。相次ぐ製品の品質不正は、総合電機最大手で日本を代表する企業である日立に広がった。
日立と日立ビルシステムは、エレベーターの走行安全装置で133件の国交省認定を取得しているが、そのうち9件で不適合が確認された。速度を監視する機器やブレーキ部品などの仕様が認定と異なっていた。不適合は8月に発覚した。日立は「安全性は確認されており、引き続き使用できる」(広報・IR部)と説明している。
安全性の確認後、日立は実際に販売した仕様で国交省の認定を取り直した。(2017/12/19-17:51)
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