2018年7月16日月曜日

MRJがデモ飛行 存在感アピールへ

英ファンボロ-国際航空ショーでデモ飛行を行うMRJ=三沢耕平撮影

航空機見本市「ファンボロー国際航空ショー」

 【ファンボロー(英南部)三沢耕平】三菱航空機は16日午後(日本時間同日夜)、英南部ファンボローで開幕した航空機見本市「ファンボロー国際航空ショー」で国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)のデモ飛行を実施した。開発の遅れへの懸念を払拭(ふっしょく)し、小型機市場で存在感をアピールしたい考えだ。

 MRJは昨年のパリ国際航空ショーで実機を展示したが、一般の顧客らを前にデモ飛行したのは今回が初めて。納入を予定する全日本空輸の塗装を施した機体がファンボロー上空を約8分間飛行した。

 MRJは開発の遅れによって航空会社への納入時期をこれまでに5回延期。三菱航空機は2018年3月期決算で約1100億円の債務超過に陥っている。水谷久和社長ら経営陣は今回のデモ飛行の成功をテコに失地回復を急ぐ考えだ。

 ファンボロー国際航空ショーは毎年7月に開催される世界最大級の見本市。主催者によると、22日までの開催期間中に世界から1000社以上が参加する見通し。英国のメイ首相は開幕のセレモニーで「英国は欧州連合(EU)を離脱するが、航空産業がビジネスを行う最適の地であり続けることを約束したい」と述べ、航空産業への打撃を避ける柔軟な離脱を目指す方針を示した。

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