2017年12月18日月曜日

リニア「事前協議」、対象は「大手しかできない難工事」

 東京地検特捜部が大林組の強制捜査に乗り出したリニア中央新幹線の建設工事。複数の大手ゼネコン関係者が、主要3工事の受注の分担を協議したことを明らかにした。対象はいずれも巨額の資金が投入される難工事で「大手ゼネコン以外はできない」と口をそろえる。ゼネコン各社が参入を競った9兆円の巨大プロジェクトで水面下の違法な受注調整はあったのか。

 国がJR東海に走行ルートの地形・地質調査を指示し、同社が山梨県でリニア実験線を着工した1990年ごろ。大手ゼネコン関係者は「ゼネコン各社は既にリニア建設工事の情報収集や、駅候補とにらんだ地域の地元対策を始めていた」と明かす。

 JR東海は2008年10月、南アルプスをほぼ直線に貫くルートでリニア新幹線を建設する方針を決定した。大手ゼネコン各社が分担を協議した工事のひとつ、南アルプスの山岳トンネルは、トンネル上の山の高さが最大1400メートル、長さは25キロ。当初から高い技術力を要する工事になることが予想された。ある大手ゼネコン幹部は「鹿島と大成建設の2社が請け負うことに異論はなかったと思う」と振り返る。

 品川の新駅工事も、新幹線や在…

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