リニア中央新幹線の建設工事(総事業費9兆円)をめぐり、大林組、鹿島、清水建設、大成建設の大手ゼネコン4社の幹部らが、主要工事のトンネルや新駅建設について、2011年のルートの正式発表前から受注分担を協議していたことを、複数の関係者が朝日新聞の取材に証言した。JR東海などが契約済みの工事22件のうち、4社は計15件を受注。3~4件ずつを分け合う形になっている。
東京地検特捜部は、大林組の共同企業体(JV)が、16年4月にリニア関連の名城非常口新設工事(名古屋市)を不正に受注したとして、偽計業務妨害容疑で大林組本社を捜索。特捜部は、大手ゼネコン4社の現・元幹部らから任意で事情聴取を重ねており、非常口の受注を糸口に、リニア工事全体の受発注について独占禁止法違反の談合にあたる不正がないか解明を進めるとみられる。
朝日新聞の取材に証言したのは、複数の大手ゼネコン幹部や元幹部。JR東海は11年6月、27年に先行開業予定の東京―名古屋間の具体的なルートなどを正式発表したが、それ以前から南アルプスルートを通ることなどは公表されていた。
受注分担の協議の対象にしてい…
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