2017年12月22日金曜日

韓国ロッテ会長に猶予判決 95歳の創業者は懲役4年の実刑、長男は無罪

 【ソウル=名村隆寛】横領や背任などの罪に問われた韓国ロッテグループ会長の重光昭夫(韓国名・辛東彬)被告(62)ら創業者一家に対する判決公判が22日、ソウル中央地裁で開かれ、昭夫被告に懲役1年8月、執行猶予2年(求刑・懲役10年、罰金1千億ウォン=約105億円)の有罪判決が言い渡された。

 また、父で創業者の武雄(韓国名・辛格浩)被告(95)は懲役4年、罰金35億ウォン(求刑・懲役10年、罰金3000億ウォン)、武雄被告の長女、辛英子被告は懲役2年(求刑・懲役7年)のいずれも実刑。兄の宏之(韓国名・辛東主)被告(63)は無罪(求刑・懲役5年、罰金125億ウォン)となった。

 昭夫被告は、実際には勤務していない親族に対しグループから給料を払っていた横領が有罪となった。宏之被告に「役員報酬」を支払っていたとされることは無罪とした。また系列映画館の売店の運営に関連し、背任罪が適用。判決は起訴事実のうち一部の罪についてのみ有罪とした。

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