2018年10月30日火曜日

IBM、クラウドに本腰 レッドハットを3.7兆円買収合意 (1/3ページ)

 米IBMは28日、ソフトウエア会社の米レッドハットを約330億ドル(約3兆6900億円)で買収することで合意したと発表した。成長著しいクラウド事業を強化するのが狙い。IBMによる買収案件で過去最大規模となる。

 IBMはレッドハットの株式を1株当たり現金190ドルで取得する。この額はレッドハットの26日の株価終値を63%上回る水準となる。

 市場のすべて変える

 IBMはクラウド関連技術の導入が遅れたことから、クラウド分野で先行するアマゾン・コムやマイクロソフトに水をあけられていた。レッドハットの買収により、クラウド市場での競争力向上を目指す。

 IBMのロメッティ最高経営責任者(CEO)は声明で、「レッドハットの買収は大変革をもたらす。クラウド市場のすべてを変える」と期待した。

 IBMはロメッティ氏が2012年にCEOに就任して以来、売上高が約25%も減少している。その一部は資産売却によるものだが、大部分は既存のハードウエア、ソフトウエア、サービス事業の売り上げ減少が要因だ。創業107年の老舗企業は新興企業との競争で苦戦している。ロメッティCEOはクラウドや人工知能(AI)など先端分野に本腰を入れ、苦境を乗り越えたい考えだ。

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