東京電力は29日、ツイッターの公式アカウントで、2011年3月に事故を起こした福島第一原発4号機の内部画像を「#工場萌え」というハッシュタグをつけて投稿した。
この投稿に対し、「原発事故で何人の人生が狂ったと思っているんだ」などと批判のコメントが相次ぎ、東電はハッシュタグを削除して、「みなさまに不快な思いをおかけし、大変申し訳ありませんでした」とおわびを掲載した。
投稿された画像は、4号機の最上階にある燃料プール付近を写したもの。東日本大震災後の3月12日以降、外部電源を喪失した第一原発は1号機、3号機と爆発し、4号機は15日に水素爆発を起こした。一連の事故で大量の放射性物質が放出され、福島県内の11市町村約10万人を対象に避難指示が出され、いまなお、県内外に4万3千人以上が避難している。除染は帰還困難区域を除いて今春まで続いた。
東電は「投稿したのは事実だが、詳細は確認中」としている。
「工場萌え」は工場の夜景観賞などを楽しむことを指し、写真集が出るなどブームになっている。(石塚大樹、石塚広志)
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