2018年10月30日火曜日

UQの秋冬モデルは全4機種、注目は6.4型スマホ「OPPO R17 Neo」

UQ mobileから、「ディスプレイ指紋認証」に対応したOPPOのスマホ「R17 Neo」が発表されました。発売時期は11月下旬の予定で、UQ mobileの独占販売となります。UQのメディア向け体験会で、さっそく実機を試してきました。合わせて、全4モデルのスマートフォンとルーターが発表された、UQ体験会の内容もお届けしましょう。

  • UQコミュニケーションズは30日、UQ mobile、UQ WiMAXの秋冬モデル発表会を開催。R17 Neoの独占販売が発表されました

ディスプレイ指紋認証を試してみた

UQ mobileの2018年秋冬モデルとして投入されるのは、ミドルレンジのスマートフォン「R17 Neo」(オッポジャパン製)と「AQUOS sense2」(シャープ製)。

R17 Neoは、国内で販売されるスマホとしては初となるディスプレイ指紋認証に対応したモデルです。ディスプレイに指を置くだけで指紋認証できるため、指紋認証センサーの搭載が不必要になりました。これにより前面、背面ともに非常にスッキリとしたデザインに。ディスプレイの画面占有率は91%にまで向上しています。

気になるのが、どれくらい速く指紋認証できるのか、どれくらい便利になるのか。会場で動画を撮影してきたので、まずはそちらをご覧ください。

【動画】音声が流れます。ご注意ください。

  • スリープ中のディスプレイに表示される指紋のマークに指を乗せると、ロック解除できる仕組みです

なるほど、すばやく正確に認証できますね。従来のスマホでは、指紋認証センサーはディスプレイ下のホームボタンか、側面の電源ボタンか、背面のどこかに設置されていました。ホームボタンでは「画面の面積に影響が大きい」、側面や背面だと「センサーを探しがち」といったように、一長一短があります。ディスプレイ上で認証できるのであれば、ユーザーの使い勝手を損ねることがないでしょう。

担当者の話では「ディスプレイ側からライトを当てて指紋を照らし、プリズム、レンズを経由してCMOSセンサーで情報を読み込んでいる」とのこと。ちなみに「画面がオフの時に指紋アイコンを表示する」は、ユーザー側でオンオフの設定が可能です。

  • サイズは約158.3(H)×75.5(W)×7.4(D)mm、重量は約156g。下端には3.5mmイヤホンジャック、micro-B端子を搭載しています

ディスプレイは約6.4インチで、水滴型のノッチスクリーンを採用。画面をより大きく使えます。このノッチ、自然の「葉っぱ」から水滴がしたたり落ちる情景をデザインしたそうです。

OSには、Android 8.1をベースにカスタマイズした「ColorOS 5.2」を採用。ディスプレイの端をタップするとランチャーが出現する「スマートサイドバー」、マルチウィンドウなど、使い勝手を高めています。スマートサイドバーには、SNSなど頻繁にチェックしたいアプリを登録しておくと便利そうです。

カメラ機能も充実。これまでセルフィーに積極的に取り組んできたOPPOだけあって、R17 NeoでもAIによる「スマート美顔」、顔をスタンプなどで盛れる「ステッカー」といった自撮り機能が充実しています。

担当者は「顔の296カ所のポイントを識別して、もともと入っている800万の美顔データと照合、その被写体に最適な補正をかけることが可能です。盛りすぎる補正ではなく、自然な美しさを目指しています」と話します。

例えば、男性と女性でも補正のかかり具合が異なるとのこと。ヒゲの濃い筆者のような男性が美顔モードを使っても、ヒゲがなくなったり青くなったりして不自然な顔になる……ということが避けられます。

  • 前面のサブカメラは約2,500万画素。スマート美顔、ステッカーなどの機能を備えるほか、動画編集アプリも標準で用意されています

背面のメインカメラは、約1,600万画素+約200万画素(深度センサー)のデュアルレンズ仕様。カメラを向けるだけで、AIが被写体を「風景」「料理」「動物」など120のシーンに識別して、最適な補正をかけます。

  • メインカメラは約1,600万画素+約200万画素(深度センサー)のデュアルレンズ。背景をぼかした印象的な写真も撮れます

気になる端末価格ですが、割賦契約を利用しない場合の一括払いなら38,988円(税込、以下同)。2年間(24回)の分割払いなら、最安の「プランS」契約で月額3,218円~となっています(マンスリー割を利用時)。詳細はUQコミュニケーションズのホームページを参照ください。

  • 端末代金を2年間の分割払いにした場合の、おしゃべりプラン / ぴったりプラン利用時の料金表

ちなみに、この日の午後にはオッポジャパンでも発表会を開催。そちらではスマートサイドバー、マルチウィンドウなどの機能詳細が語られています。

  • ゲーム中にSNSをチェックする、地図を見ながらメッセージを書く、といったことが可能になる「マルチウィンドウ」

スマホ1機種、ルーター2機種が追加

このほかの端末についても、簡単に紹介しましょう。AQUOS sense2は、約5.5インチの高精細IGZOディスプレイを搭載したスマートフォン。18:9の縦長大画面で広い範囲を表示できるので、Webサイトも快適に閲覧できます。防水防塵、おサイフケータイに対応しているのも嬉しいポイント。ホームボタンで指紋認証を利用できます。

UQ WiMAXのラインナップには、モバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT WX05」と、ホームルーター「WiMAX HOME 01」(ともにNECプラットフォームズ製)が追加されます。

Speed Wi-Fi NEXT WX05は、4×4MIMO技術キャリアアグリゲーション技術により下り最大440Mbpsの高速通信を実現した、手のひらサイズのモバイルルーター。WiMAX 2+初のWiMAXハイパワーに対応しており、送信パワーを上げて通信品質を向上できます。

  • Speed Wi-Fi NEXT WX05は、ソニックレッドとピュアホワイトの2色で展開。Wウイングアンテナが搭載されたクレードル(別売り)も用意しています

WiMAX HOME 01は、開通工事不要ですぐに利用できるホームルーター。コンセントを挿すだけなので、邪魔なコードもなく利用できます。高性能アンテナとWiMAXハイパワーによる通信速度は下り最大440Mbpsで、Wi-Fiの最大同時接続数は20台まで。端末に向けて電波の指向性を高めるビームフォーミング技術により、Wi-Fi通信の電波が弱い場所での受信速度が従来比で約50%向上しています。

  • 開通工事不要ですぐに利用できるWiMAX HOME 01。「Wi-Fi設定お引越し」により、クライアント側のパスワードを変えることなく利用環境を引き継げます

R17 Neo、一括購入時の端末価格は税込38,988円

発表会には、UQコミュニケーションズ 企画部門の森重昭伸氏が登壇して概要を説明しました。UQ mobileのラインナップは「慣れ親しんだ日本製」「コスパ最強 海外メーカー」「iPhone」の3本柱。今回も、そのセオリーに従った端末が発表されたといえそうです。

「最近は、モバイル業界でも大容量のデータ通信を使用できる料金プランが珍しくなくなった。でも、その元祖は弊社。これまでも大容量をうたってきた」と森重氏。UQ mobile、UQ WiMAXのふたつのブランドを駆使した「ウルトラギガMAX」サービスで、“ウルトラ市場”に乗り込んでいきたいと意気込みます。

森重氏は、続く質疑応答にも対応。OPPOの「Find X」のようなハイエンド機は取り扱うのか、という質問には「MVNO市場に興味のあるお客様は、運用コストをおさえたいというニーズがある。そこで、コスパが良く高性能なミッドレンジを中心に揃えていく」と回答しました。ちなみに同社の契約者は、7割が端末とのセット購入。残りの3割がSIMカードのみの契約だそうです。

コスパ最強 海外メーカーと、慣れ親しんだ日本製が発表された秋冬モデル。では、新たにiPhoneの新しいモデルも追加されるのでしょうか。これについては「いまはコメントできない」と答えるにとどまりました。

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