[東京 30日 ロイター] - ソニー<6758.T>は30日、2019年3月期業績予想(米国会計基準)を上方修正した。営業利益予想は前年比18.4%増の8700億円と従来の減益予想(6700億円)から一転、過去最高を更新する見通し。ゲーム事業が好調なことに加え、EMI連結子会社化などが利益を押し上げる。
会社予想は、リフィニティブがまとめたアナリスト25人の予測平均7964億円を大きく上回る。
ゲーム&ネットワークサービス事業の通期営業利益予想は、前年比74.6%増の3100億円に上方修正。上方修正は1900億円から2500億円に引き上げた7月に続き、今期2度目。
発売から約5年が経過した家庭用ゲーム機「プレイステーション4」(PS4)の販売計画は、1750万台と前期から150万台減少するとみているが、従来計画から50万台上乗せした。ネットワークサービスが伸びているほか、ソフトウエアの販売も好調に推移している。
音楽事業の営業利益予想も上方修正。EMI持分の再評価益や連結子会社化の影響などを織り込み、営業利益予想を1150億円から2300億円(前期1278億円)に引き上げた。スマートフォン向けゲームも好調だ。
一方、不振が続くスマートフォンは、販売計画を900万台から700万台に下方修正。前期は1350万台だった。これに伴い、モバイル・コミュニケーション分野の営業損益予想を300億円の赤字から950億円の赤字に引き下げた。赤字額は前期の276億円から拡大する見込み。
全体の売上高は前年比1.8%増の8兆7000億円(従来予想8兆6000億円)を見込んでいる。前提レートは1ドル110円前後から112円前後に、1ユーロ127円前後から132円前後に、それぞれ見直した。
2018年4─9月期は、売上高が前年比5.5%増の4兆1363億円、営業利益は同20.1%増の4345億円だった。
(志田義寧 編集:田巻一彦)
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