[東京 31日 ロイター] - 経済産業省が31日発表した9月鉱工業生産指数速報は前月比1.1%低下となった。2カ月ぶりの低下。ロイターの事前予測調査では前月比0.3%低下と予想されていたが、発表数値は予想を下回った。
生産予測指数は10月が前月比6.0%上昇、11月が同0.8%の低下となった。経済産業省は生産の基調判断を「緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」として据え置いた。
9月は台風21号による関西空港の閉鎖や北海道胆振東部地震による工場操業停止などが響き、減産となったとみられる。このところの生産は5月から7月まで前月比低下が続いた後、8月は増産に転じたものの、再び足止めを余儀なくされた形だ。
7ー9月期の生産は前期比1.6%の低下で、2四半期ぶりの減産となった。この夏は豪雨や台風といった自然災害の影響でたびたび生産や出荷が滞る事態が起きた上、世界経済の減速により輸出がふるわなかったことがある。
先行きは、米中貿易戦争が本格化する下で世界経済の行方や日本への影響度合いなどに不透明感が増している。企業の生産計画も、一段と慎重なものになりかねない。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
Read Again https://jp.reuters.com/article/industrial-output-sep-idJPKCN1N501D
0 件のコメント:
コメントを投稿