[東京 30日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、続落となりそうだ。前日の米国株が下落した流れを引き継ぎ売りが先行し、節目の2万1000円を割り込む可能性がある。為替が円安に傾いていることは支えだが、企業業績に対する懸念が増す中で押し目買いは入りにくい。
取引時間中は上海株の動向に左右される展開が続くと予想される。
日経平均の予想レンジは2万0800円─2万1300円。
前日の米国株市場は、上昇する場面はあったものの、買いが続かず大幅安となる荒い値動きとなった。米中貿易摩擦を巡る懸念が再び広がったほか、主力ハイテク株への売り圧力も継続した。シカゴの日経平均先物12月限(円建て)清算値は2万1030円。大阪取引所の夜間終値は2万1020円だった。朝方は同水準を意識して売りが先行。日経平均は節目の2万1000円を下回る可能性もある。
ブルームバーグは29日、関係筋の話として、来月予定される米中首脳会談で貿易摩擦解消に向けた進展がみられなければ、米政府は12月初旬までに中国製品に対し新たな追加関税を発動する用意を整えていると報じた。米中貿易戦争の激化懸念は東京市場にも影響しそうだ。市場では「朝方の売り一巡後は中国株の動向をみながらの展開になるが、押し目買いは入れにくい状況だ。前日にファナック(6954.T)が下方修正を発表したことで企業業績への期待も後退している」(東洋証券ストラテジストの大塚竜太氏)との声が出ていた。
主なスケジュールは、VALUENEX(4422.T)が東証マザーズに新規上場する。9月失業率・有効求人倍率が発表される。ソニー(6758.T)、ホンダ(7267.T)、任天堂(7974.T)などが決算発表を予定している。米国ではフェイスブック(FB.O)が決算発表を予定している。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 21149.8 24448.07 20347.49
-34.80 2018年10月2日 2018年3月26日
シカゴ日経平均先物12月限 21030(円建て)
*内容を追加します。
河口浩一
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