2018年10月30日火曜日

米GE、赤字2兆円超 電力事業で巨額損失計上

 米電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)が30日発表した2018年7~9月期決算は、純損益が228億800万ドル(約2兆5800億円)の赤字となり、前年同期の13億2400万ドルの黒字から赤字に転落した。

 発電機需要の低迷で不振が続く電力事業に関連し、200億ドルを超える減損費用を計上したのが要因だ。売上高は前年同期比4%減の295億7300万ドルだった。

 GEは17年10~12月期にも保険事業の評価損を計上したことなどで約1兆円の巨額赤字に陥った。今月1日には、昨年8月に就任したばかりのフラナリー最高経営責任者(CEO)が退任し、後任に米産業機器大手ダナハー元CEOのカルプ氏が就任するなど混乱が続いている。

 カルプ氏は声明で「GEは優れた技術などを持つ強い会社だが、7~9月期の業績は実力とかけ離れている」と述べ、経営の立て直しを急ぐ考えを強調した。(共同)

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