2017年8月31日木曜日

メモリ売却実現でも独禁法の壁 中国の審査、長期化の恐れ

 東芝の半導体子会社「東芝メモリ」の売却手続きが難航を極める中、売却先を正式決定しても、次には独占禁止法の審査という難題が待ち構える。平成30年3月期決算で債務超過を解消し、上場を維持するには来年3月までに売却を終えなければならないが、各国の独禁法審査には半年程度かかるとされる。特に中国では審査が長引く懸念が指摘されており、間に合うかは微妙な状況だ。

 国際企業法務に詳しい芝綜合法律事務所の牧野和夫弁護士によると、中国での独禁法審査は初期審査(30日)に続いて本審査(90日)を実施。延長可能な期間を含めると最長で約180日かかるのが通例で、さらに延びたケースもある。

 牧野弁護士は「中国では自国の産業保護を考慮した政策的判断が影響して、結論がどう出るのかは読みづらい」と話す。

 中国では、スマートフォンをはじめとするIT機器などに必要とされる半導体が戦略的産業に位置づけられ、「東芝のケースも、中国市場への影響が大きいと当局が判断すれば審査は長期化し、厳しくなる」と指摘。最悪の場合、売却禁止を通告される恐れもあり、その判断は中国当局に委ねられているのだ。

 スマホの記憶媒体「フラッシュメモリー」市場では、韓国サムスン電子を筆頭に東芝メモリ、米ウエスタンデジタル(WD)、韓国SKハイニックスがシェア争いを展開。東芝メモリ売却で市場の寡占化が進むようなら各国の独禁法審査も慎重にならざるをえず、「来年3月」は危うくなりかねない。(柳原一哉)

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i-Con推進費を5倍に拡大、国交省の概算要求

日経コンストラクション

 国土交通省は2017年8月29日、一般会計で6兆6944億円とする2018年度予算の概算要求を発表した。建設現場の生産性向上を図る「i-Construction」の推進に17年度当初予算比で5倍の33億円を計上。AI(人工知能)やロボットなど新技術の導入に向けた取り組みを拡大する。

画像の拡大

 同省が要求した公共事業関係費の総額は、17年度当初予算から16%増の6兆238億円。4年連続で6兆円を上回る要求となった。一般会計予算とは別に、東日本大震災復興特別会計予算を4859億円求めている。

 予算編成のキーワードに新たに加わったのが「働き方改革」だ。国交省は18年度、建設業の長期的な人材確保に本腰を入れる。適正な工期設定のほか、施工時期の平準化や技能労働者の社会保険加入の徹底などを企業と連携して推し進める。運輸業や造船業と合わせて、人材確保や育成に42億円を振り分けた。

 「安全・安心」の項目では、2017年夏に九州北部を襲った豪雨などを踏まえ、防災に力を入れる。水害対策の推進には14%増の4774億円を計上。堤防のかさ上げや浸水対策などを進める。6月に策定した「ダム再生ビジョン」に基づき、既設ダムの効率的な活用も推進する。

■インフラ老朽化対策に5087億円

 南海トラフ巨大地震や首都直下地震などを想定した対策には前年度当初予算比11%増の1772億円を計上。施設の耐震化などハード面の対策を進める一方、レーダーなど先進技術を使った災害対応の高度化に74億円を積み、ソフト面も強化する。

 インフラの老朽化対策には19%増の5087億円を充てた。道路局単体では道路の老朽化対策に2504億円を計上。水管理・国土保全局は河川管理施設の維持管理や補修に2021億円を求めた。自治体の防災・減災や老朽化対策は、防災・安全交付金で支援する。17%増の1兆2982億円を要求した。

 社会資本の整備ではストック効果を重視。3大都市圏の環状道路整備などによる物流ネットワークの強化には28%増の2784億円を計上。整備新幹線の建設には17年度当初予算と同じ755億円を求めた。

 訪日外国人旅行者の誘致を目的とした首都圏の空港の機能強化には191億円を配分。羽田空港の飛行経路見直しに伴う施設整備などを進める。大型クルーズ船に対応した港湾整備などには、港湾局が206億円を要求した。

 自治体がインフラ整備などに使える社会資本整備総合交付金には17%増の1兆484億円を計上。地方公共交通と連携してコンパクトな街づくりを進める「コンパクト・プラス・ネットワーク」の考えに基づき、国交省が自治体の施策を支援する。PPP(官民連携)やPFI (民間資金を活用した社会資本整備)による下水道施設の整備など、国が重点を置く事業を中心に配分する予定だ。

(日経コンストラクション 長谷川瑤子)

[日経コンストラクションWeb版 2017年8月31日掲載]

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概算要求101兆円 年金・医療増大

 2018年度予算編成に向けた各省庁の概算要求が31日、出そろった。一般会計の要求総額は101兆円前後となり、4年連続で100兆円の大台を超えた。年金など社会保障関連の要求額が増加した一方、借金の返済に充てる国債費の要求額は低金利を反映して減少した。要求総額は17年度当初予算より約3.6兆円多く、財務省は今後、年末の予算編成に向けて査定作業を本格化させる。

 総額のうち、政策に使う経費の要求額は77兆円程度で当初予算より約3兆円多い。社会保障費の大半を占める年金・医療などの経費が、高齢化の影響で当初比6491億円増の29兆4972億円となったことなどが影響した。

 また、成長戦略など安倍晋三政権が掲げる重要施策を推進するために設けられた特別枠での要求額も、上限いっぱいの4兆円程度になった模様だ。

 一方、国債費の要求額は23兆8214億円と2年連続で減少した。日銀のマイナス金利政策による低金利を受け、国債の想定金利を17年度概算要求時点から0.4ポイント引き下げて1.2%に設定したため。

 主な省庁別の要求額は、社会保障や「働き方改革」を担う厚生労働省が過去最大級となる当初比2.4%増の31兆4298億円。国土交通省は水害対策など公共事業費が膨らみ16%増の6兆6944億円。防衛省も相次ぐ北朝鮮のミサイル発射を受けて防衛体制を強化するとして、2.5%増の5兆2551億円と過去最高額を要求した。

 政府は、16~18年度の3年間、一般会計から国債費と地方交付税を除いた「一般歳出」の伸びを年平均5300億円程度に抑える目標を掲げており、財務省は今後の査定で一般会計の総額を絞り込む方針だ。【井出晋平】

ソニー、フラッグシップ「Xperia XZ1」やハイエンドコンパクト「Xperia XZ1 Compact」を発表

 ソニーモバイルは、独ベルリンで開催される「IFA2017」に先立ち、フラッグシップの「Xperia XZ1」、ハイエンドコンパクトの「Xperia XZ1 Compact」を発表した。ミッドレンジの「Xperia XA」の後継機となる「Xperia XA1 Plus」も合わせて公開された。

王道のフラッグシップモデル「Xperia XZ1」

 「Xperia XZ1」は、5.2インチのディスプレイを搭載する、ソニーモバイルのハイエンドスマートフォン。Xperia XZの派生モデルという位置づけだった「Xperia XZ Premium」に対し、「Xperia XZ1」は本流のフラッグシップモデルで、「Xperia XZ」の直接的な後継機とされる。

Xperia XZ1

 チップセットには「Snapdragon 835」を採用。Xperia XZ Premiumと同様、メインカメラにはソニーの開発した積層型CMOSセンサーを搭載し、「先読みオートフォーカス」や960fpsのスローモーション撮影を行える。

 カメラのセンサーは「Xperia XZ Premium」と同型だが、ソフトウェアが進化。先読み撮影は、人物撮影時に、被写体の笑顔を検知し、シャッターを切る前からの映像を自動的に保存する。大きな動きがある被写体だけでなく、笑顔の撮り逃しも防げるようになったというわけだ。連写中に、動く被写体へフォーカスを合わせ続ける機能にも対応した。

 ディスプレイは5.2インチと「Xperia XZ Premiumより小型で、解像度もフルHD(1920×1080ドット)だが、HDR動画の再生に対応。Amazonの「Prime Video」や「Netflix」のHDRコンテンツに対応するという。

 オーディオ機能は“Xperia最高の音圧”を誇り、フロントスピーカーの音量が50%アップ。ハイレゾ再生機能や、音質を高める「DSEE HX」など、既存のXperiaで好評を博した機能は継承する。

 新たに対応するのが、「3Dクリエイター」機能。これは、人物の顔などを3Dモデリングするもので、作成したデータは、アバターにしたり、アニメーションをつけてSNSに投稿したりといったことが可能になる。3Dプリンターがあれば、オブジェクトを出力することもできる。背面に搭載されたカメラは3D非対応の単眼だが、ソフトウェア上の処理によって、ユースケースを分け、特徴点を抽出し、キャリブレーションをかけたあと、テクスチャーを貼ることで3D化しているという。この技術は、ソニーが独自で開発したものだ。

 デザインのテイストはXperia XZを踏襲しているが、本体側面から背面にかけての継ぎ目がなくなり、より一体感が高まった。これによって、曲げねじれ強度も、過去最高に上がっているという。

 サイズは約148×73×7.4mm。重さは約156g。メモリー(RAM)は4GB、ストレージは64GBを搭載する。発売時には、Android 8.0 Oreoを搭載する予定だ。

復活のハイエンドコンパクト「Xperia XZ1 Compact」

 「Xperia XZ1 Compact」は、4.6インチのディスプレイを搭載する、その名の通りコンパクトなスマートフォン。

Xperia XZ1 Compact

 かつてのXperiaのコンパクトラインを彷彿とさせるスペックの高さが特徴で、スペックの多くはXperia XZ1と共通。カメラは積層型CMOSセンサーとなり、先読み撮影や960fpsの超スローモーション動画も撮影できる。ディスプレイが4.6インチで、解像度がHD(1280×720ドット)というのが、大きな違いだ。

 また、セルフィーを重視しており、インカメラについてはXperia XZ1よりも高機能だ。Xperia XZ1 Comapctは、120度での広角撮影を楽しめる仕様で、ワンタッチで通常の画角と切り替えることができる。ダブルカメラを搭載しているわけではなく、広角対応のカメラを採用。通常の画角で撮影する際には、8メガピクセルの中央部分を切り出し、超解像技術で8メガピクセル相当に画像を拡大しているという。

 デザインはXperia XZ1をコンパクトにしたような形だが、素材は金属ではなく、グラスファイバー強化プラスチックを採用。樹脂素材だが、一見すると金属のような質感を実現した。

 サイズは約129×65×9.3mm。重さは約143g。メモリー(RAM)は4GB、ストレージは32GBを内蔵する。Xperia XZ1と同様、発売時には、Android 8.0 Oreoを搭載する予定だ。

ミッドレンジの「Xperia XA1 Plus」も

 このほか、日本では未発売のシリーズとなるXperia XAシリーズの最新モデル、「Xperia XA1 Plus」も発表された。同機種はディスプレイが5.5インチのフルHD。チップセットにMediaTekのHelio P20を採用したミッドレンジモデルとなる。

Xperia XA1 Plus

 なお、ソニーは現在、IFA2017の開幕に先立ち、プレスカンファレンスを開催中だ。その模様は追ってお届けする。

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政策経費、過去最大の77.1兆円=18年度概算要求で政府筋

[東京 31日 ロイター] - 国の2018年度概算要求で、国債費を除く政策経費が77.1兆円程度と、過去最大に上ることが31日、わかった。政府筋が明らかにした。社会保障費に加え、北朝鮮情勢への対応で防衛費が膨らみ、要求総額は4年連続で100兆円を突破する。

概算要求では、高齢化に伴う社会保障費で6300億円の伸びを認めた。政策経費のうち、約4割は厚生労働省の要求で、過去最大の31兆4298億円を計上。ミサイル防衛などの対応を迫られる防衛省も5兆2551億円と、4年連続で5兆円超を要求した。

国債利払いの想定金利引き下げで国債費を2年連続で減額し、政策経費と合わせた総額は100.9兆円程度と、17年度の101兆4707億円を下回ったが、安倍政権下で歳出圧力がかかる現状に変わりはない。

*内容を追加しました。

(山口貴也)

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ホンダ、新型N―BOX事前受注2.5万台超 安全装備を標準搭載

[東京 31日 ロイター] - ホンダ(7267.T)は31日、主力の軽自動車「N―BOX(エヌボックス)」の新型車を9月1日に発売すると発表した。2011年12月の初代発売以来初の全面改良で、約9割の部品を見直した。

高齢ドライバーの事故が相次ぐなか、誤発進を防ぐ機能をホンダ車として初めて採用し、安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準搭載。助手席を前後に大きく動かして車内を移動できるようにするなど使い勝手も高めた。

販売計画は月1万5000台。7月7日から始めた事前受注は2万5000台に達しており、13年発売の主力小型車「フィット」3代目(2万7000台)に次ぐ歴代2位という。価格(税込み)は138万5640円から。初代から10万円以上高くなったが、寺谷公良執行役員は、装備の向上と比べると「お買い得感は十分ある」と述べた。

ホンダセンシングはミリ波レーダーや単眼カメラなどで車の前後方を認識し、衝突軽減ブレーキや車線維持支援などに対応。軽では安全装備が上級タイプのみの設定やオプションが多い。同社が昨年発売した小型ミニバン「フリード」や今年一部改良したフィットでもオプションだったが、寺谷氏は「いずれも装着率が80%を超えていた。軽でも十分に需要があると確信が持てた」と語った。

子育て世代などの利便性にもこだわった。助手席を57センチメートル、スライドして動かせるようにし、子どもを乗せる後部座席から運転席に移動できたり、後部座席との距離が近づくようにした。安全装備の搭載で新たな部品が増えたものの、高張力鋼板の採用拡大や新たな接合技術などを導入し、改良前に比べ約80キログラム軽量化した。

N―BOXは16年度まで2年連続で軽販売首位、同社の国内販売で約3割を占める最量販車で、シリーズ累計販売は112万台を超えている。通常は新型車発売を控えて旧型は販売が落ちるが、今年7月は前年同月比11.4%増の1万4503台と軽として17カ月連続でトップを維持、登録車を含めても4カ月ぶりの首位だった。

開発責任者の白土清成氏は、モデル末期を迎えても売れ続ける「化け物のような車」と表現、「普通にモデルチェンジを行ったらこけると思い、(開発に取り掛かるのに)1週間くらい悩んだ」と打ち明ける。また「N―BOXのモデルチェンジというよりも、次世代ファミリーカーのスタンダードと言われるような車を作りたかった」と話した。

同社は軽の開発、購買、生産、営業の機能を鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)に集約し、顧客の声を開発にすぐ反映できる体制を敷く。一部改良による商品力向上が奏功し、シリーズの中での「乗り換えも多い」(寺谷氏)。

*内容を追加しました。

(白木真紀 取材協力:田実直美)

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カインズに販売差し止め命令=無印の収納棚に酷似-東京地裁

 家具や雑貨を販売する「無印良品」の組み立て式収納棚に酷似した商品を販売しているとして、運営会社の良品計画(東京都豊島区)がホームセンター「カインズ」(埼玉県本庄市)に販売差し止めなどを求めた訴訟の判決が31日、東京地裁であった。柴田義明裁判長は請求を認め、販売差し止めや廃棄を命じた。
 問題になったのは、細い2本の棒を組み合わせた支柱と平板で構成される棚。柴田裁判長は、カインズの「ジョイントシステムシェルフ」と無印良品の「ユニットシェルフ」の形状について、「ほぼ全て同一」と指摘。消費者が商品を混同する恐れがあると判断した。
 良品計画は「当社の主張が十分に反映された判決と考えている」とコメント。カインズは「内容を精査して対応を検討する」とした。(2017/08/31-19:19)

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ホンダ、主力軽「N-BOX」の新型発表 競争は激化中

 ホンダは31日、2011年の発売以来初めて全面改良した軽自動車「N(エヌ)―BOX(ボックス)」を1日から発売すると発表した。12~16年度に4回、軽の年間販売で首位を占め、派生車を含めるとホンダの国内販売の3割を占める主力車。新型では安全機能を高めて優位を保つ狙いだが、ライバル車との競争も激しくなっている。

 価格は消費税込み138万5640円から。三重県鈴鹿市の鈴鹿製作所で生産し、ホンダの軽としては初めて、衝突被害軽減ブレーキなどの安全機能を標準装備する。この影響などで価格は初代から10万円以上高いが、寺谷公良・日本本部長は発表会で「装備はかなり向上し、お買い得」と強調した。

 燃費は燃料1リットルあたり27キロと、初代より1・4キロ改善。助手席は初代に比べ2倍以上の幅で前後にスライドできるようにし、子育て世代の使い勝手を高めた。

 月1万5千台の販売目標に対し、既に2万5千台を受注している。ただ、ダイハツ工業やスズキなどのライバルも、価格をできるだけ抑えつつ安全機能を高めた軽を投入しており、独走を守れるかは見通せない。(木村聡史)

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東芝:メモリー売却交渉が膠着、米ベイン、鴻海など3陣営と協議継続

東芝のメモリー事業売却交渉が混沌としてきた。6月に決めた優先交渉先の日米韓連合との協議が難航する中、米ウエスタンデジタル(WD)や米ファンドKKRとも再協議していたが、そこに米アップルを加えた日米韓連合などが巻き返しを狙って新提案を提示。東芝は売却先を決められないでいる。

  東芝は31日午後、売却について産業革新機構日本政策投資銀行、米投資会社ベインキャピタルなどの陣営、WDを含む企業連合、台湾の鴻海精密工業を含む企業連合の3陣営と交渉を継続していると発表した。売却が今期(2018年3月期)の財務体質強化につながるよう「可及的速やかに」契約締結を目指すとした。

  東芝は米原発事業の失敗で陥った債務超過を穴埋めするため、4月に分社化して設立した東芝メモリの売却を急いでおり、2兆円程度の金額を見込んでいる。しかし、合弁相手のWDとの係争問題や、買収の仕組みを考案するアドバイザーや投資ファンドの思惑も絡む中、交渉がまとまらない状態が長期化している。

  31日の取締役会に関連して発表文の中で東芝は、売却交渉についての報告や検討はあったが、開示すべき決定事項はなかったと説明している。同社は2月にメモリー事業の売却方針を決定したが、それから約半年が経過した。来年3月までに売却できなければ、2期連続の債務超過となり上場廃止基準に抵触する。

二転三転

  これまでの取材によると、アップルはベイン、革新機構などの日米韓連合に合流する形となる。WDはKKRなどと連合を組んでいるが、鴻海がどの企業と連合体を形成しているかは分かっていない。革新機構と政投銀はWD陣営にも関与している。

  東芝は6月下旬にいったん優先交渉先としてベインや革新機構などの日米韓連合を選んでいたが、WDが第三者への売却は合弁契約に違反するなどとして国際仲裁裁判所に売却の差し止めを求めて提訴。同連合はWDとの係争が解決するまで買収資金は支払えないとして協議が行き詰まった。そこにWD連合が合意できれば訴訟を取り下げる条件で再提案していた。

  同関係者によると、協議が難航する中、所管官庁の経済産業省もWD陣営からの買収提案を受け入れるよう東芝に圧力を強めた。しかし、一部の東芝幹部や売却交渉のアドバイザーはWD陣営が示した直近の提案内容に反発。東芝メモリや親会社である東芝自体の利益を守れないとして難色を示していたもようだ。

売却の意思に疑問も

  こうした中で30日には、ベインがアップルと組み、東芝に新たな買収提案を示してきたことが関係者への取材で分かった。「iPhone(アイフォーン)や「iPad(アイパッド)」といった製品に東芝製フラッシュメモリーを使用しており、韓国サムスン電子からの供給に過度に依存するのを避け東芝からの安定的な調達を維持したい考えだという。

  エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、「独占禁止法審査などを考慮すると9月中には売却先を決める必要がある」との認識を示し、売却先候補が増えたことで「東芝から売却したいと感じない」と述べた。その上で、仮に上場が維持できなくても会社は存続は可能だと指摘した。

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発売60カ月で100万台の怪物軽! 新型N-BOXの詳細情報

ボディ剛性を高めつつ衝撃の80kgダイエット

2011年12月の発売以来、2012年、2013年、2015年、2016年の4年にわたり軽乗用車販売台数No.1を記録し、2016年12月には発売60ヵ月で累計販売台数100万台を突破した、ホンダの背高軽ワゴン「N-BOX」が新型2代目へとフルモデルチェンジ。8月31日に正式デビューを果たした。

初代N-BOX、そして背高軽ワゴン市場における最大のボリュームゾーンとなっている子育てママ層をメインターゲットに開発された新型N-BOXは、「日本の家族のしあわせのために 次世代ファミリーカーの新基準」をグランドコンセプトに、N-BOXらしさを堅持しつつ、エンジンを含むすべての部位に大きく改良の手が加えられた。

燃料タンクを前席の下に配置する「センタータンクレイアウト」を採用した初代の時点でクラストップレベルを誇っていた室内空間は、先代に対しボディ外寸は全高が10~15mm拡大したのみにもかかわらず、エンジンルームの小型化やテールゲートの薄型化、さらには樹脂センタータンクの薄肉・薄型化、エアコンレイアウトの見直しにより、室内長を20mm、タンデムディスタンスを5mm、荷室床面長を25mm、荷室高を25~55mm拡大。一方でテールゲート開口部の高さを75mm下げ、自転車などの積み下ろしを容易にしている。

シートアレンジも、先代の時点で後席の前後スライド、ダイブダウン、チップアップを可能としていたが、助手席に570mmのロングスライド機構を備えた「スーパースライドシート」を最上級の「G・EX」系グレードに標準装備。助手席を後ろにずらして後席のチャイルドシートに座る子どもとの距離を近づけたり、助手席を前にずらして後席側からそのまま運転席へ移動したりすることを可能としている(その他グレードの前席はベンチシート)。また、5:5分割・3段リクライニング機構付きリヤシートが全車に標準装備された。

「まずN-BOXらしさを定義し、それは絶対に変えないようにしながら、それ以外はすべて変えた(新型N-BOX商品開発責任者(LPL)の本田技術研究所・白土清成さん)」というエクステリアは、初代で好評だったシンプルでグラスエリアの大きな箱形スタイルを堅持しながら、ランプ類をLED化。

 標準仕様ではポジションランプをリング状にして親しみやすさを演出し、エアロ仕様「カスタム」ではフロントグリルのメッキモールが食い込む造形のヘッドライトをロービーム6灯、ハイビーム3灯の9灯式としたほか、ウインカーを軽自動車で初めて内側から外側に向かって光が流れるシーケンシャルタイプとしている。

 また、スッキリとした印象を与えるため、ルーフサイドをレーザーブレーズ溶接することで樹脂製モールを廃止するとともに、薄型フラットブレードワイパーを採用。さらに、長期間美しい外観を保てるよう、各ドアパネルとテールゲート、ボンネット、フロントフェンダーに亜鉛メッキ鋼板を使用した。

 横基調のデザインで外観同様スッキリした印象を与える室内は、メーターパネルをインパネ最上部に配置し、従来メーターがあった場所にはリッド付きボックスを設けることで収納スペースを拡大。

 標準仕様ではベージュとグレー、「カスタム」ではブラックを基調としたシートには、アレルゲンの不活性化に加えて抗ウイルス加工も施した「アレルクリーンプラスシート」を廉価グレード以外に標準装備している。

 また、運転しやすさに直結する前方視界の拡大にも配慮して、フロントピラーに1180MPa級超高張力鋼板を採用するとともに、ガーニッシュの成形・組み付け方法を改良。ドライバーから見た時の太さを初代の82mmから55mmにまで細径化した。

 そのほかボディ骨格では、衝突エネルギーを効率良く分散・吸収するトラス構造フロントフレームを採用。ローラー状の電極で連続的に溶接するシーム溶接をドア開口部に、高粘度接着剤をフロアクロスメンバーなどフロアまわりの骨格に用い、さらに780MPa級以上の高張力鋼板適用率を初代の約15%から約47%に高めることで、衝突安全性とボディ剛性を高めつつ車重を約80kg軽量化している。

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運賃箱の底塞ぎ…260万円着服 バス運転手5人を解雇

 路線バスの運賃箱を不正に操作し、運賃計約260万円を着服したとして、南海バス(堺市)が今月、40~50代の男性運転手5人を懲戒解雇したことが同社への取材でわかった。乗客から「運転手が不審な動きをしている」と通報があり、ドライブレコーダーの映像などで確認したという。

 同社によると、5人は堺市と大阪府和泉市の営業所に所属。乗務中、タッチパネルで運賃箱を操作し、硬貨が投入口に入らないようにする共通の手口を使っていた。投入口は透明の箱状で、中央がくぼんで底に穴があいている。運転手らは、硬貨が落ちないよう穴をゴム状の板でふさぐ操作をし、乗客の降車後に、たまった硬貨をつかんで袋などに入れていたという。

 映像などとつきあわせた結果、長い運転手で2014年以降、約160万円を着服していた。一方、今月から不正を始めて着服額が約5千円の運転手もいた。

 同社は5人が示し合わせたかどうかは「把握していない」としている。全額を弁済したとして、刑事告訴はしない方針。担当者は「ここまでの人間が不正に手を染めていたことを厳しく受け止め、再発防止に努める」と話している。(広島敦史)

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運賃箱細工し260万円着服 運転手5人解雇、南海バス

 南海バス(堺市)は31日、40~50代の男性バス運転手5人が運賃箱の硬貨を落ちないようにし、計約260万円を着服したとして、全員を懲戒解雇処分にしたと明らかにした。

 同社によると8月中旬、乗客から「運転手が不審な動きをしている」と営業所に通報があり発覚。5人とも、乗客が運賃を間違えた時などに投入口の底をゴム板でふさぐ機能を使い、落ちないようにした硬貨を抜き取っていた。

 ドライブレコーダーの車内映像や聞き取りで、被害額が判明。個別の着服額は、最高で約160万円だった。5人が着服分を全額弁済するとして、同社は刑事告訴しない方針。〔共同〕

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東芝、WDなど3陣営と交渉継続 取締役会確認

 東芝は31日、取締役会を開き、半導体メモリー子会社「東芝メモリ」の売却先について米ウエスタンデジタル(WD)陣営など3陣営との交渉を続けることを確認した。WDに独占交渉権を付与する検討をしてきたが、条件交渉が難航しているためいったん見送る。主取引銀行などは8月中の売却先決定を迫っていたが、東芝は期限内に決められなかった。

 東芝は31日、「本日開催した取締役会では売却交渉状況を報告し、検討したものの、開示すべき決定事項は無かった」と発表した。

 東芝は24日に開いた社外取締役も参加する経営会議でWD陣営と優先的に交渉することを確認していた。だが、1週間たっても同陣営と契約締結のメドが立たず、売却先に絞り込めなかった。同陣営は米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、産業革新機構、日本政策投資銀行などで、約2兆円の買収額を提示している。

 東芝とWDの協議では、売却総額の約2兆円や東芝メモリの将来の新規株式公開(IPO)、日本勢が議決権の過半数を握るなど折り合った部分は多いものの、WDの出資比率の上限などで合意できていない。

 一方、売却交渉が行き詰まっていた「日米韓連合」を主導する米投資ファンドのベインキャピタル、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業などが新たな買収案を東芝側に提示した。東芝首脳は「新提案の精査に時間がほしい」と主取引銀行に説明しており、買収金額や2018年3月までの売却完了の実現性などの観点で、両社の再提案を精査する。

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【ホンダ N-BOX 新型】軽量ボディ&新設計パワートレインで性能向上…138万5640円より

ホンダは、軽トールワゴン『N-BOX』および『N-BOXカスタム』をフルモデルチェンジし、9月1日より発売する。

新型N-BOXのボディサイズは、先代と同じく全長3395×全幅1475mm、全高は10mmアップの1790mm(4WDは1815mm)。軽乗用車の枠を超えた車格感や広々とした室内空間など、先代の魅力を受け継ぎながら、全タイプ標準装備のLEDヘッドライトやルーフサイドの溶接にルーフレーザーブレーズを採用するなど、細部にわたって洗練と上質を追求した。ボディには、高効率フロアフレーム構造や高張力鋼板の適応拡大に加え、新たな接合技術を導入。車両重量890kgと先代比60kgの軽量化(N-BOX G/G・L FFモデルの場合)と高剛性化を両立している。

パワートレインはNAエンジンにi-VTECを、ターボエンジンには電動ウェイストゲートを、いずれも軽乗用車で初採用。高性能化したCVTとの組み合わせにより、NAモデルは27.0km/リットル(先代比+3.4km/L)、ターボモデルは25.4km/リットル(同4.0km/L)の低燃費(JC08モード・FFモデル)を達成している。さらにサスペンションシステムの高性能化、フロントピラーの極細化による前方視界向上などで、安心感のある快適な乗り心地を実現した。

安全性能では「ホンダ センシング」を全タイプに標準装備。「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」「誤発進抑制機能」「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」「車線維持支援システム(LKAS)」「先行車発進お知らせ機能」「歩行者事故低減ステアリング」「路外逸脱抑制機能」「標識認識機能」といった8つの基本機能に加え、「オートハイビーム」およびホンダ初となる「後方誤発進抑制機能」を追加した。

室内空間は、エンジンルームのコンパクト化やテールゲートの薄型化などにより、従来より室内長を20mm拡大。テールゲート開口部の高さを低くすることで、自転車などの積み降ろしをより容易にした。シートアレンジには、従来のベンチシートに加えて、助手席スーパースライドシート、スロープ仕様を設定。新採用の助手席スーパースライドシートは、前後スライド量を570mmとすることで、後席・運転席間の移動をはじめ、標準装備となったスライドリアシートと合わせて多彩な使い方を可能としている。

インテリアカラーは、N-BOXではベージュを基調に、カフェで過ごすようなリラックス空間を、N-BOXカスタムではブラックを基調とした上質かつ精悍な空間を表現した。また、シート表皮に付着したアレルゲンの不活性化に加え、抗ウイルス加工を施したアレルクリーンプラスシートや、紫外線と赤外線を軽減する360°スーパーUV・IRカット パッケージをすべての窓に採用するなど、快適装備を充実。さらに振動や騒音を抑制する「高性能エンジンマウントシステム」を採用し、防音材や遮音材を最適に配置することで静粛性も高めている。

ボディカラーはN-BOXが2トーンカラー4色を含む全14色、N-BOXカスタムは2トーンカラー5色を含む全12色を設定。価格はN-BOXが138万5640円から188万0280円、N-BOXカスタムが169万8840円から208万0080円。

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東芝、WDなど3陣営と交渉継続 取締役会確認

 東芝は31日、取締役会を開き、半導体メモリー子会社「東芝メモリ」の売却先について米ウエスタンデジタル(WD)陣営など3陣営との交渉を続けることを確認した。WDに独占交渉権を付与する検討をしてきたが、条件交渉が難航しているためいったん見送る。主取引銀行などは8月中の売却先決定を迫っていたが、東芝は期限内に決められなかった。

 東芝は31日、「本日開催した取締役会では売却交渉状況を報告し、検討したものの、開示すべき決定事項は無かった」と発表した。

 東芝は24日に開いた社外取締役も参加する経営会議でWD陣営と優先的に交渉することを確認していた。だが、1週間たっても同陣営と契約締結のメドが立たず、売却先に絞り込めなかった。同陣営は米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、産業革新機構、日本政策投資銀行などで、約2兆円の買収額を提示している。

 東芝とWDの協議では、売却総額の約2兆円や東芝メモリの将来の新規株式公開(IPO)、日本勢が議決権の過半数を握るなど折り合った部分は多いものの、WDの出資比率の上限などで合意できていない。

 一方、売却交渉が行き詰まっていた「日米韓連合」を主導する米投資ファンドのベインキャピタル、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業などが新たな買収案を東芝側に提示した。東芝首脳は「新提案の精査に時間がほしい」と主取引銀行に説明しており、買収金額や2018年3月までの売却完了の実現性などの観点で、両社の再提案を精査する。

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Read Again https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ31H5R_R30C17A8000000/

ホンダ、自然吸気エンジンに「VTEC」を軽初採用して燃費を27.0km/Lまで高めた新型「N-BOX」

9月1日に発売される2代目「N-BOX」(左)と「N-BOX カスタム」(右)

 本田技研工業は、軽トールワゴン「N-BOX」をフルモデルチェンジして9月1日に発売する。価格はN-BOXが138万5640円~188万280円、N-BOX カスタムが169万8840円~208万80円。

N-BOX カスタム
タイプエンジントランスミッション駆動方式価格
G・L Honda SENSING直列3気筒DOHC 0.66リッターCVT2WD(FF)1,698,840円
4WD1,829,520円
G・L ターボ Honda SENSING直列3気筒DOHC 0.66リッターターボCVT(7スピードモード付き)+パドルシフト2WD(FF)1,895,400円
4WD2,026,080円
G・EX Honda SENSING直列3気筒DOHC 0.66リッターCVT2WD(FF)1,752,840円
4WD1,883,520円
G・EX ターボ Honda SENSING直列3気筒DOHC 0.66リッターターボCVT(7スピードモード付き)+パドルシフト2WD(FF)1,949,400円
4WD2,080,080円

 N-BOXは、2011年12月に初代モデルが発売されたホンダの軽乗用車「Nシリーズ」の第1弾。シリーズの車名に共通して使われるNは、「NEW」「NEXT」「NIPPON」「NORIMONO」のそれぞれの頭文字であるほか、このNシリーズが1966年にホンダ初の量産軽乗用車として発表された「N360」にルーツを持つことを表現している。

 ホンダの軽乗用車事業全体の刷新を期して発売された初代N-BOX(発売当時の車名はN BOX)は、2012年7月に「N-BOX+」、2014年12月に「N-BOX スラッシュ」といったシリーズモデルの展開を受けつつ、2012年度、2013年度、2015年度、2016年度の軽自動車車名別販売台数ランキングで年間トップを獲得。発売からこの4月までにシリーズ累計107万台以上を販売する大ヒット車種となっている。

 初のモデルチェンジによって2代目となる新しいN-BOXは、5月25日にオープンした「新型N-BOX先行情報サイト」を通じ、内外装のデザインや先進安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全グレードで標準装備すること、ホンダ車として初めて「後方誤発進抑制機能」を搭載し、助手席が前後に570mmスライドする新開発の「助手席スーパースライドシート」をラインアップするといった情報がすでに公開されている。また、2代目の開発では「日本の家族のしあわせのために」をグランドコンセプトに採用。初代N-BOXでユーザーのメインとなっていた“子育てママ”の多忙な日々をしっかりサポートできるよう開発に取り組んだという。

 外観デザインは、N-BOXは初代モデルのイメージを継承しながら「N-BOXらしさ」「洗練・上質」をキーワードにブラッシュアップ。シンプルでクリーンな面構成で親しみやすさや品格を感じさせつつ、要所にエッジを効かせたセクション(仕切り部)を設定して軽快さや存在感をアピールしている。

 N-BOX カスタムは「セレブリティ・スタイル」をテーマにフロントマスクを一新。アッパーグリルのメッキバーをヘッドライト内部まで連続させ、ヘッドライト外周に「3Dイルミネーションポジションランプ」を設定してワイド感を強調。また、軽乗用車で初めての装備である「シーケンシャルターンシグナルランプ」はホンダ車として初採用となった。

 このほかに外装では、ボンネットやドアパネル、フロントフェンダー、リアハッチなどにサビに強い亜鉛メッキ鋼板を採用。ルーフサイドの溶接では樹脂製ルーフモールの装着が不要となるレーザーブレーズ溶接をホンダの軽乗用車として初めて用いて上質感を際立たせている。

N-BOX G・EX Honda SENSINGのサイドビュー
N-BOX G・L Honda SENSINGのリアビュー
ボディサイズイメージ(車両はN-BOX G・Honda SENSINGの2WD車)。ボディサイズは2WD(FF)車と4WD車で全高が異なり、2WD車は3395×1475×1790mm(全長×全幅×全高)、4WD車は3395×1475×1815mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2520mm
全車で「フルLEDヘッドライト」を標準装備。N-BOX(左)はプロジェクタータイプ、N-BOX カスタム(右)は9灯式のマルチリフレクタータイプを採用し、“流れるウインカー”こと「シーケンシャルターンシグナルランプ」を軽乗用車で初採用
N-BOX カスタムは「LEDフォグライト+クロームメッキフォグライトガーニッシュ」も標準装備
LEDリアコンビネーションランプ(ストップランプ&テールランプ)を全車で標準装備。N-BOX カスタム(右)はフルLEDのクリアタイプとなる
ルーフサイドの溶接に、「クラリティ フューエルセル」以来となるレーザーブレーズ溶接を使用。樹脂製ルーフモールが不要になり一体感が出るほか、黒以外の2トーンルーフが映える仕様となっている
N-BOXの外観イメージイラスト
N-BOX カスタムの外観イメージイラスト
タイヤは、N-BOX全車とN-BOX カスタムで155/65 R14 75S、N-BOX カスタムのターボエンジン搭載車で165/55 R15 75Vを採用。ホイールはN-BOX全車でスチールホイール+フルホイールキャップ(左)、N-BOX カスタムの自然吸気エンジン搭載車で14インチアルミホイール(中央)、N-BOX カスタムのターボエンジン搭載車で15インチアルミホイール(右)を標準装備

 ボディカラーは、N-BOXに“透明感のあるブルーからオパールゴールドがやさしく浮かび上がる”という「モーニングミストブルー・メタリック」、N-BOX カスタムに“高級感が漂うダークブロンズから、ルージュブロンズやグリーンブロンズに絶妙に変化する”という「プレミアムグラマラスブロンズ・パール」をそれぞれ新色として設定。全体でN-BOXにモノトーン10色、2トーンカラー4色の14種類を設定。N-BOX カスタムにモノトーン7色、2トーンカラー5色の12種類を設定する。

N-BOXの新色「モーニングミストブルー・メタリック」
N-BOX カスタムの新色「プレミアムグラマラスブロンズ・パール」
プレミアムピンク・パール×ホワイト
プレミアムアガットブラウン・パール×ホワイト
プレミアムイエロー・パールII×ホワイト
プレミアムアイボリー・パール×ブラウン
プレミアムホワイト・パールII×ブラック
ミラノレッド×ブラック
ブリリアントスポーティブルー・メタリック×ブラック
クリスタルブラック・パール×レッド
グラマラスブロンズ・パール×シルバー
車内空間のパッケージイメージ。全長や全幅、ホイールベースは初代と変わっていないが、エンジンルームのコンパクト化などによってキャビンスペースを拡大している

 N-BOXシリーズは初代モデルから車内空間の広さが高く評価されていたが、2代目の開発でもエンジンルームのさらなるコンパクト化やリアハッチの薄型化などを追求。

 フロントシートとリアシートの乗員間距離であるタンデムディスタンスが25mm増え、リアシートを最も下げたときの荷室前後長も25mm拡大。リアシートを前倒しにした場合の荷室高も25~55mm拡大したほか、テールゲート開口部の地上高を75mm引き下げ。ラゲッジスペース容量を拡大したほか荷物の載せ降ろしを容易にしている。

一部グレードに助手席が前後に570mmスライドする「スーパースライドシート仕様」を設定。助手席のシートベルトはシート内蔵型となる

 シート仕様は初代モデルと同じ「ベンチシート仕様」に加え、グレード名に“EX”が入るモデルではセパレートシートを備え、助手席が前後に570mmロングスライドする「スーパースライドシート仕様」を設定。このスライドを実現する長いレールをフロアに設置するため、ホンダ独自の「センタータンクレイアウト」の燃料タンクを改良。助手席下になるタンク左側を70mm薄型化したほか、4WD車ではプロペラシャフトを回避する「鞍型燃料タンク」を採用。さらに車両前方に備えるエアコンユニットも新設計し、車両中央部分に集中配置できるようにして助手席のレッグスペースを拡大した。

 また、フロントシートを分割してセンターウォークスルーができるようになり、これまではリアシートに固定したチャイルドシートに子供を座らせたあと、1回車外に出て運転席や助手席に移動するシーンも出ていたが、スーパースライドシート仕様ではそのままフロントシートに移動して走り出せるようになったこともメリットになっているという。

 このほか、後方に傾斜したラゲッジフロアと格納式のアルミスロープ(オプション)を持つ派生モデルのN-BOX+シリーズは2代目N-BOXの発売に伴いベースモデルに統合。スロープの展開方法などを大幅に簡略化した「スロープ仕様」として2018年春に追加予定となっている。

助手席は前方にも大きくスライドし、リアシートの前に広いスペースを作り出せる。リアシートは左右独立して190mm前後スライド。乗車人数や荷物の量に合わせてさまざまなアレンジが可能となっている
リアシートはチップアップ&ダイブダウン機能やシートバックの3段階リクライニングなどを持つ
樹脂製の燃料タンクは2WD車用、4WD車用ともに新設計。4WD車用の「鞍型燃料タンク」の助手席下には、新開発した「超低床ポンプモジュール」がセットされる
テールゲート開口部の地上高を75mm引き下げ。ラゲッジスペース容量が拡大して荷物の載せ降ろしが容易になった。2018年春には「スロープ仕様」も追加予定

 インテリアは、N-BOXでは「HAPPY&MODERN」をキーワードに、明るめの内装色を使ったくつろぎの空間を表現。N-BOX カスタムでは外観デザインと同じ「セレブリティ・スタイル」をテーマに、ブラックを内装色の基調としつつ、助手席前方やドアトリム、ステアリングなどの加飾に光の当たり方によって色味を変化させるブロンズパネルを設置。精悍さのなかに妖艶さを内在させる大人の世界観を演出している。

 このほかに内装では、横方向に広がるメーターパネルをステアリングの上側から見るスタイルの「アウトホイールメーター」を導入。メーター左側には4.2インチ大型カラー液晶を使うマルチインフォメーション・ディスプレイを全車標準装備する。運転席の前方にあるAピラーは初代モデルから約27mm細くして視界を広げる「極細フロントピラー」を採用。部材に1180MPa級の超高張力鋼板を使い、形状や組み付け方法などを最適化して、初代の82mmから新型では55mmにシェイプアップしている。

上がN-BOXのベンチシート仕様、下がスーパースライドシート仕様のインテリア。センターコンソール下側の形状が異なり、スーパースライドシート仕様の方が助手席をより前方までスライドさせられることが見て取れる
上がN-BOX カスタムのベンチシート仕様、下がスーパースライドシート仕様のインテリア。「左右独立式リアセンターアームレスト」はターボエンジン搭載車に標準装備
N-BOXは全車ベージュ×グレージュ色のトリコットシートを標準装備。“子育てママ”が気軽に使えるよう、汚れが目立ちにくい配色としている
N-BOX カスタムの自然吸気エンジン搭載車はブラック×バーガンディ色のトリコットシートを装着
N-BOX カスタムのターボエンジン搭載車はブラック×バーガンディ色のプライムスムース×トリコットコンビシートを装着
4WD車では「運転席&助手席シートヒーター」を標準装備
1180MPa級の超高張力鋼板を使うなどの工夫で初代の82mmから55mmに細くして運転席からの視界を広げた「極細フロントピラー」を採用。助手席側の「サイドビューサポートミラー」は上下のミラー配置をこれまでと逆転。上のミラーで左タイヤ前方、下のミラーで助手席側のドア下付近を映す構造とした
水平方向にメーターを広く配置する「アウトホイールメーター」。メーター内左側にあるマルチインフォメーション・ディスプレイには全車に標準装備するホンダ センシングの機能表示に加え、燃費やタイヤ角度モニターなどの情報を選択表示できる
N-BOX カスタムの車内演出として、助手席前方にあるインパネトレイの夜間照明として、暖かみを感じさせる「キャンドルホワイト・スポットライト」を採用
ターボエンジン搭載車は、パドルシフトを備える本革ステアリングホイールを標準装備
4WD車は「親水/ヒーテッドドアミラー+フロントドア撥水ガラス」を標準装備
UV(紫外線)を約99%カットし、車内温度を高めるIR(赤外線)も軽減する機能を持ったガラスを全ウィンドウに採用する「360°スーパーUV・IRカットパッケージ」を全車標準装備
パワースライドドアは、G・Honda SENSING以外のグレードで助手席側に標準装備。ターボエンジン搭載車は運転席側も標準装備で、G・Honda SENSING以外のグレードはオプション設定となる
スライドドアに内蔵する「ロールサンシェイド」はG・Honda SENSING以外のグレードに標準装備
「PM2.5対応高性能集塵フィルター」を備えるフルオートエアコンを全車標準装備。N-BOXのG・EX Honda SENSINGとG・EX ターボ Honda SENSING、N-BOX カスタム全車ではプラズマクラスター技術も搭載される
G・Honda SENSING以外のグレードで標準装備する「充電用USBジャック(急速充電対応タイプ2個付)」

自然吸気エンジンに「VTEC」採用。燃費の最高値は27.0km/Lに向上

新型N-BOXのエンジンルーム

 エンジンは骨格部分からの再設計を実施して、従来の「S07A」型から「S07B」型に進化。これまでと同じく自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類を用意し、自然吸気エンジンには「VTEC」、ターボエンジンには「電動ウェイストゲート」をそれぞれ軽乗用車で初めて採用したことが大きなトピックとなる。

 これにより、自然吸気エンジンでは従来から採用している「VTC」と組み合わせて吸排気の効率を大きく高め、低速から高速まで軽快な加速性能を発揮しつつ燃費性能も向上させている。また、ターボエンジンではエンジンからの排出ガスの一部がターボタービンに流入しないよう迂回させるウェイストゲートを電動アクチュエーターで制御し、ターボによる過給圧を適切に調整してエンジンレスポンスを向上させ、低燃費化にも貢献する。

自然吸気の「S07B」型エンジンは最高出力43kW(58PS)/7300rpm、最大トルク65Nm(6.6kgm)/4800rpmを発生
写真内の手前側にある吸気カムシャフト左側に設置されているのがVTEC。右側のタイミングチェーン側にあるVTCと合わせて吸排気を効率化
VTECが追加されることで、VTCのみの場合よりも高回転側でエンジン性能が高まる
ターボエンジンには電動アクチュエーターで開閉を操作する電動ウェイストゲートが追加された

 また、エンジンのボア×ストロークを従来の64.0×68.2mmから60.0×77.6mmに変更。ボアの小径化で燃焼室の表面積が縮小され、冷却損失が抑えられることに加え、点火プラグと燃焼室末端の距離が近くなって耐ノッキング性能が向上する。さらにピストンを高速化してシリンダー内部のタンブル流(縦渦)が強まり、急速燃焼が実現されるという。

 このほか、吸排気ポートの形状に合わせた独自形状の燃焼室を新開発。タンブル流をスムーズ化したほか、ピストンヘッドに半球状の凹みを設定し、タンブル流をキープしながら混合気を点火プラグ近くに集中。安定した急速燃焼を実現している。吸排気のバルブには傘裏面を鏡のように平滑化した「鏡面バルブ」を世界初採用。燃焼室内に取り込んだフレッシュエアが高熱化したバルブと接触する面積を減らし、フレッシュエアが温まりにくいようにして耐ノッキング性能を向上させ、レギュラーガソリン仕様でありながら、自然吸気エンジンでは12.0の高圧縮比を手に入れた。

ロングストローク化された新しいエンジン骨格により、ピストンスピードが高速化されてシリンダー内部のタンブル流が強化された
独自形状の燃焼室を新たに開発し、ピストンヘッドに半球状の凹みを設定して安定した急速燃焼を実現
耐ノッキング性能を高める鏡面バルブを世界初採用
エンジンマウントは配置を最適化したほか、サイドマウントを液封タイプとしてエンジンの動きを抑制。静粛性と乗り心地の向上を両立している

 全車で利用するトルクコンバーター付CVTでは、新たに「2系統吐出オイルポンプシステム」を導入。これまでのCVTではプーリー系で使う高い油圧と潤滑系で使う低い油圧を1つのオイルポンプで供給しており、走行状況によっては必要以上にオイルを供給するロスが発生していた。これを高油圧向けのメインローター、低油圧向けのサブローターに分離することで、走行状況に応じた油圧が最適に供給できるようになり仕事量の軽減を図り、燃費向上を実現している。

 また、金属ベルトを挟むプーリーをφ150mmからφ160mmに大径化して受圧面積を拡大。より低い油圧でプーリーが作動できるようにしたほか、プーリーの表面性状の改良、摩擦係数の高いCVTオイルの採用などによってオイルポンプの仕事量が約33%低減されている。

 このほかにも車両重量の軽量化などが行なわれ、JC08モード燃費は2WD車で25.0km/L~27.0km/L(初代モデルは22.0km/L~25.6km/L)、4WD車で23.0km/L~25.4km/L(初代モデルは20.8km/L~23.6km/L)に向上している。

CVTでは仕事量を走行状況に応じて最適化できる「2系統吐出オイルポンプシステム」を新採用。ほかにもプーリーの大径化や摩擦係数の高いCVTオイルの採用などによってオイルポンプの仕事量を約33%低減。燃費の最高値を27.0km/Lまで向上させた
新型N-BOXで使っている高張力鋼板の分布図。全体の約47%に780MPa級以上の高張力鋼板を使用している

 外観デザインは初代モデルのイメージを踏襲しているN-BOXだが、プラットフォームは約9割の構成部品で見直しを行なって一新。高張力鋼板の積極的な導入によって780MPa級以上の高張力鋼板の使用率を従来の約15%から約47%に高め、従来は使っていなかった1180MPa級の超高張力鋼板をサイドパネルなど全体の11.7%に使用。とくに凹凸が大きく加工が難しいセンターピラーのアウターパネルに1180MPa級の超高張力鋼板を使用するのはこれが初めてになるという。

 また、フロア構造に衝突エネルギーを効率よく分散・吸収する「トラス構造フロントフレーム」を使い、車両前方側からの衝撃をフロアクロスメンバーやサイドシルフレームで受け止める。

 前面衝突のエネルギーはエンジンの後退量を増やすことでも吸収し、さらにフロントドアにもエネルギーを伝えてキャビンの変形を抑制する「ドアロードパス構造」を特許技術として導入している。側面衝突時に対してはサイドフレームとフロアクロスメンバーの断面形状や強度の最適化に加え、衝突エネルギーを衝突していない側面のサイドフレームにも伝達して吸収。後方からの衝突エネルギーはビードを設けたリアフレームを安定的に圧壊させて吸収する方式としている。

 このほか、ドア開口部にローラー状の電極を使って連続的に溶接する「シーム溶接」を軽乗用車で初採用。フロアクロスメンバーなどの骨格接合には高粘度接着剤を溶接と併用して剛性向上を図った。これらのほかにも内外装、電装部品、パワートレーンなどで軽量化を推し進め、全体で150kgの軽量化を達成。この状態からホンダ センシング関連や「前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグ」といった安全装備、「ナビ装着用スペシャルパッケージETC車載器」やキャビンの静粛性を高める防音材や遮音材の追加、走りを安定させるフロントスタビライザーなど、さまざまな装備を追加する商品力強化で70kg分が重量増となり、最終的に約80kgの軽量化を果たすことになっている。

高張力鋼板の使用に加え、構造面の衝突対応技術も進化。前面衝突ではドア内部の骨格にも衝突エネルギー分散してキャビンの変形を抑制する
フロア下で新たに「トラス構造フロントフレーム」を採用。高い衝突安全性能を実現しつつ大きく軽量化し、基本骨格だけで約15%の軽量化となっている
ローラー状の電極で連続的に溶接する「シーム溶接」をドア開口部に採用。フロアの骨格結合には高粘度接着剤を併用して剛性を強化
防音材などの配置状況。N-BOX カスタムはドアライニングインシュレーターも追加してクルーズ走行時の静粛性を高めている
足まわりでは高性能ダンパーを全車に設定

 サスペンション形式はフロントが全車マクファーソンストラット式、リアは2WD車がH型トーションビーム式、4WD車がド・ディオン式で初代から変更はないが、ダンパーに路面の荒れなどによる細かな上下動を効率よく吸収し、コーナーではボディのロールを適切にコントロールする高性能ダンパーを全車で採用。フロントサスペンションはダンパーロッドをφ18mmからφ20mmに太くして中空化を実施。ナックルやスタビライザーリンクもスチールからアルミに変更して軽量化を図り、ばね下重量を軽減してタイヤの路面追従性を向上させた。

 また、2WD車のリアサスペンションでは、ボディ側で保持するコンプライアンスブッシュをφ58mmからφ65mmにサイズアップして振動の吸収を高めたほか、リアスタビライザーを標準装備。スタビライザーの追加でロール剛性を高めた一方でメインスプリングのバネレートを低下。安定感のある走行性能と快適な乗り心地を両立させている。

 このほかブレーキを自動制御してドライバーのステアリング操作をアシストする「アジャイルハンドリングアシスト」を全車に標準装備。ステアリング操作の初期段階でイン側のフロントタイヤに軽くブレーキを効かせて旋回力を高めるほか、ステアリングを戻して直進状態にする際にはアウト側のフロントタイヤにブレーキを効かせて収束性を向上させる。また、ブレーキには軽乗用車で初めて「ハイドロリック・ブレーキ・ブースト」を全車標準装備。車両の状態とブレーキ操作をモニタリングしてドライバーが求める制動力を推定。必要に応じてVSAがブレーキ油圧を補ってドライバーの操作に忠実な制動力を発生する。

2WD車のリアサスペンションでは、ボディ側のコンプライアンスブッシュをφ58mmからφ65mmにサイズアップし、リアスタビライザーを標準装備。安定感のある走行性能と快適な乗り心地を両立させた
「アジャイルハンドリングアシスト」を全車に標準装備
「ハイドロリック・ブレーキ・ブースト」を軽乗用車で初採用した
ホンダ センシングの作動イメージ
N-BOXのホンダ センシングは、フロントウィンドウの単眼カメラとフロントアンダーグリル運転席側のミリ波レーダーを組み合わせて車両前方の状態を検知

 新たに全車で標準装備することになった先進安全運転支援システムのホンダ センシングでは、ホンダ車として初めて「後方誤発進抑制機能」を追加。また、7月に発売された新型「グレイス」でホンダ車初搭載となった「オートハイビーム」も採用し、「CMBS(衝突軽減ブレーキ)」「歩行者事故低減ステアリング」「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」など10種類の先進機能を備えている。

ホンダ車初採用の「後方誤発進抑制機能」。車両後方に障害物があると検知しているときにRレンジでアクセルを強く踏むとエンジン出力を抑制。さらに音と画面表示で危険を知らせる
先行車や対向車などを検知してヘッドライトのハイとローを切り替える「オートハイビーム」を「グレイス」に続いて設定
歩行者や対向車にも対応する「CMBS(衝突軽減ブレーキ)」
走行中の車線を外れて歩行者との衝突を予測したときにステアリング制御などで回避操作を支援する「歩行者事故低減ステアリング」
ステアリングやブレーキを制御して車線から外れないようにアシストする「路外逸脱抑制機能」
前方を走る車両との車間距離を設定に合わせて調節する「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」
車線中央を走るようにステアリング操作をアシストする「LKAS(車線維持支援システム)」
前方の車両が走り出したことをブザー音などで知らせる「先行車発進お知らせ機能」
障害物がある場合の急発進を抑制する「誤発進抑制機能」
制限速度などの道路標識を認識してマルチインフォメーションディスプレイに表示する「標識認識機能」
「前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグ」はG・Honda SENSINGとG・L Honda SENSINGにメーカーオプション設定。そのほかのグレードに標準装備となる
主要諸元(抜粋)
モデルN BOX G Honda SENSING(FF)N BOX カスタム G・EX ターボ Honda SENSING(4WD)
全長×全幅×全高[mm]3,395×1,475×1,7903,395×1,475×1,815
ホイールベース[mm]2,520
前/後トレッド[mm]1,305/1,3051,295/1,295
重量[kg]8901,020
エンジン直列3気筒DOHC 0.66リッター直列3気筒DOHC 0.66リッターターボ
最高出力[kW(PS)/rpm]43(58)/7,30047(64)/6,000
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]65(6.6)/4,800104(10.6)2,600
トランスミッションCVTCVT(7スピードモード付き)+パドルシフト
JC08モード燃費[km/L]27.023.0
使用燃料無鉛レギュラー
前/後サスペンションマクファーソン式/車軸式マクファーソン式/ド・ディオン式
前/後ブレーキ油圧式ディスク/油圧式リーディング・トレーリング油圧式ベンチレーテッドディスク/油圧式リーディング・トレーリング
タイヤ155/65 R14 75S165/55 R15 75V

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Read Again http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1076023.html