2017年8月31日木曜日

ホンダ、主力軽「N-BOX」の新型発表 競争は激化中

 ホンダは31日、2011年の発売以来初めて全面改良した軽自動車「N(エヌ)―BOX(ボックス)」を1日から発売すると発表した。12~16年度に4回、軽の年間販売で首位を占め、派生車を含めるとホンダの国内販売の3割を占める主力車。新型では安全機能を高めて優位を保つ狙いだが、ライバル車との競争も激しくなっている。

 価格は消費税込み138万5640円から。三重県鈴鹿市の鈴鹿製作所で生産し、ホンダの軽としては初めて、衝突被害軽減ブレーキなどの安全機能を標準装備する。この影響などで価格は初代から10万円以上高いが、寺谷公良・日本本部長は発表会で「装備はかなり向上し、お買い得」と強調した。

 燃費は燃料1リットルあたり27キロと、初代より1・4キロ改善。助手席は初代に比べ2倍以上の幅で前後にスライドできるようにし、子育て世代の使い勝手を高めた。

 月1万5千台の販売目標に対し、既に2万5千台を受注している。ただ、ダイハツ工業やスズキなどのライバルも、価格をできるだけ抑えつつ安全機能を高めた軽を投入しており、独走を守れるかは見通せない。(木村聡史)

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