2017年8月29日火曜日

東芝とWD、トップ会談へ 半導体売却合意 最終局面に (1/2ページ)

 東芝の半導体子会社「東芝メモリ」の売却をめぐり、綱川智社長と来日した米ウエスタン・デジタル(WD)のスティーブ・ミリガン最高経営責任者(CEO)がトップ会談を始めることが28日、関係者の話で分かった。東芝はWD陣営への売却に向け、WDの将来の議決権比率や経営への関与などを詰める。月内の契約を目指し、交渉は最終局面を迎えた。

 ミリガン氏は27日に来日し、経産省の担当者らと接触した。WDは米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、官民ファンドの産業革新機構、日本政策投資銀行などと組み、総額2兆円規模の買収を提示している。買収時には日本勢が議決権の過半を握り、WDは普通株に転換できる社債を引き受け、当面は議決権を持たない方向で調整している。

 ただ、WDが将来議決権をどの程度持つかなど、東芝メモリへの経営関与では折り合えておらず、交渉の最大の焦点になっている。関係者によると、WDは重要事項に対する拒否権を得る3分の1の議決権を持たず、東芝メモリに役員も派遣しないという内容の契約書を示しているという。

 これに対し東芝関係者は「スタート地点(から当面)はそうなっているが、何年かするといろんなことができる仕掛けがある」と不信感を強める。議決権の追加取得や役員派遣には抜け道があり、それらを契約で縛ることが必要とみているようだ。

東芝関係者は「地雷を潰すには時間がかかる」と漏らす

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