29日の東京株式市場で日経平均株価は続落した。前日比87円35銭(0.45%)安の1万9362円55銭で終え、5月1日以来約4カ月ぶりの安値を付けた。北朝鮮の弾道ミサイルが日本列島上空を通過した。朝鮮半島情勢が緊迫し、運用リスクを回避する売りに押された。朝方に下げ幅は一時170円に迫った。
外国為替市場では円高・ドル安が進行。投資家心理が悪化し、輸出関連株が売られた。
9月9日に北朝鮮の建国記念日を控え、核実験などさらなる軍事挑発の有無を見極めたいとの空気が広がった。「中長期の機関投資家は売買を手控えた」(東海東京証券エグゼキューショングループの太井正人グループリーダー)。
大引けにかけては、個人投資家が小型株を中心に押し目買いを入れ、日経平均は下げ渋った。
東証1部の売買代金は概算で1兆8160億円と、7日連続で活況の目安となる2兆円を下回った。2兆円割れの連続記録は昨年10月3日~19日の12日連続以来、10カ月ぶりの長さ。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比22.56ポイント(0.16%)安の1万4151.80だった。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落し、2.36ポイント(0.15%)安の1597.76で終えた。規模別TOPIXは大型が0.2%、中型が0.1%いずれも下げたのに対し、小型は0.2%高だった。
東証1部の売買高は13億8700万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は989と、全体の48.8%を占めた。値上がりは881、変わらずは144銘柄だった。
ファストリやソフトバンクなど値がさ株の下げが大きかった。金利低下を背景にT&Dや第一生命HD、東京海上、三菱UFJなどの金融株が売られた。イオンやセブン&アイが下落した。村田製や富士通、スズキやデンソーも売られた。一方、OLCや三菱ケミHDは年初来高値を更新した。アサヒや第一三共の上げが目立った。エーザイやアステラスが高く、武田や味の素も上昇した。石川製など防衛関連銘柄の一角にも買いが集まった。
東証2部株価指数は6営業日ぶりに反落した。シャープとリミックスが下げ、黒谷とフュトレックが上げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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