2017年8月30日水曜日

オーナー29人、レオパレスを提訴 「契約通り修繕されず」

 アパートの修繕費を支払っているのに契約通りに修繕されないのは不当として、東海地方にあるアパートのオーナー29人が29日、賃貸アパート大手「レオパレス21」(東京)に対し、支払った修繕費約1億4700万円の返還と修繕契約の解消を求めて名古屋地裁に提訴した。

 提訴したのは愛知、岐阜、三重、静岡の4県にある物件のオーナー。訴状などによると、それぞれ同社の請負でアパートを建築し、借り上げた同社が管理、入居者に賃貸もしている。オーナーは同社とメンテナンス契約を結んでおり、2011年からの契約では、オーナーが月額10万円前後の修繕費を支払い、修繕するかどうかは同社が決める内容になっていた。

 同社は契約時に、例えば屋根なら10年、エアコンなら8~10年の経過を目安に塗り替えや交換をすると書類で示していた。原告側は「ほとんど実施されていない」とし、11年以降に支払った修繕費の返還を求めた。

 提訴後に会見した原告の前田和彦さん(61)は「これ以上、被害が出ないようにしたい」と話した。レオパレス21は「訴状を見た上で誠実に対応したい。修繕は必要なものについてきちんと対応している」としている。

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