ソニーモバイルは、独ベルリンで開催される「IFA2017」に先立ち、フラッグシップの「Xperia XZ1」、ハイエンドコンパクトの「Xperia XZ1 Compact」を発表した。ミッドレンジの「Xperia XA」の後継機となる「Xperia XA1 Plus」も合わせて公開された。
王道のフラッグシップモデル「Xperia XZ1」
「Xperia XZ1」は、5.2インチのディスプレイを搭載する、ソニーモバイルのハイエンドスマートフォン。Xperia XZの派生モデルという位置づけだった「Xperia XZ Premium」に対し、「Xperia XZ1」は本流のフラッグシップモデルで、「Xperia XZ」の直接的な後継機とされる。
チップセットには「Snapdragon 835」を採用。Xperia XZ Premiumと同様、メインカメラにはソニーの開発した積層型CMOSセンサーを搭載し、「先読みオートフォーカス」や960fpsのスローモーション撮影を行える。
カメラのセンサーは「Xperia XZ Premium」と同型だが、ソフトウェアが進化。先読み撮影は、人物撮影時に、被写体の笑顔を検知し、シャッターを切る前からの映像を自動的に保存する。大きな動きがある被写体だけでなく、笑顔の撮り逃しも防げるようになったというわけだ。連写中に、動く被写体へフォーカスを合わせ続ける機能にも対応した。
ディスプレイは5.2インチと「Xperia XZ Premiumより小型で、解像度もフルHD(1920×1080ドット)だが、HDR動画の再生に対応。Amazonの「Prime Video」や「Netflix」のHDRコンテンツに対応するという。
オーディオ機能は“Xperia最高の音圧”を誇り、フロントスピーカーの音量が50%アップ。ハイレゾ再生機能や、音質を高める「DSEE HX」など、既存のXperiaで好評を博した機能は継承する。
新たに対応するのが、「3Dクリエイター」機能。これは、人物の顔などを3Dモデリングするもので、作成したデータは、アバターにしたり、アニメーションをつけてSNSに投稿したりといったことが可能になる。3Dプリンターがあれば、オブジェクトを出力することもできる。背面に搭載されたカメラは3D非対応の単眼だが、ソフトウェア上の処理によって、ユースケースを分け、特徴点を抽出し、キャリブレーションをかけたあと、テクスチャーを貼ることで3D化しているという。この技術は、ソニーが独自で開発したものだ。
デザインのテイストはXperia XZを踏襲しているが、本体側面から背面にかけての継ぎ目がなくなり、より一体感が高まった。これによって、曲げねじれ強度も、過去最高に上がっているという。
サイズは約148×73×7.4mm。重さは約156g。メモリー(RAM)は4GB、ストレージは64GBを搭載する。発売時には、Android 8.0 Oreoを搭載する予定だ。
復活のハイエンドコンパクト「Xperia XZ1 Compact」
「Xperia XZ1 Compact」は、4.6インチのディスプレイを搭載する、その名の通りコンパクトなスマートフォン。
かつてのXperiaのコンパクトラインを彷彿とさせるスペックの高さが特徴で、スペックの多くはXperia XZ1と共通。カメラは積層型CMOSセンサーとなり、先読み撮影や960fpsの超スローモーション動画も撮影できる。ディスプレイが4.6インチで、解像度がHD(1280×720ドット)というのが、大きな違いだ。
また、セルフィーを重視しており、インカメラについてはXperia XZ1よりも高機能だ。Xperia XZ1 Comapctは、120度での広角撮影を楽しめる仕様で、ワンタッチで通常の画角と切り替えることができる。ダブルカメラを搭載しているわけではなく、広角対応のカメラを採用。通常の画角で撮影する際には、8メガピクセルの中央部分を切り出し、超解像技術で8メガピクセル相当に画像を拡大しているという。
デザインはXperia XZ1をコンパクトにしたような形だが、素材は金属ではなく、グラスファイバー強化プラスチックを採用。樹脂素材だが、一見すると金属のような質感を実現した。
サイズは約129×65×9.3mm。重さは約143g。メモリー(RAM)は4GB、ストレージは32GBを内蔵する。Xperia XZ1と同様、発売時には、Android 8.0 Oreoを搭載する予定だ。
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