24日午前8時10分ごろ、福岡市の福岡空港で、同7時5分関西国際空港発福岡空港行きの格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション151便(エアバスA320)が着陸した際に前輪のタイヤがパンクして動けなくなり、滑走路が約2時間半にわたり閉鎖された。調査で前輪の部品が損傷していることが判明し、国土交通省は事故につながりかねない「重大インシデント」と認定した。運輸安全委員会は航空事故調査官3人を派遣し、25日から事故の原因を調査する。
国交省航空事業安全室によると、着陸後、同機は前輪のタイヤが横を向いた状態で滑走路上に停止。タイヤの向きをコントロールする部品が壊れ、タイヤが2本ともパンクしていた。自力走行できない状態だった。
同省福岡空港事務所によると、乗客159人、乗員6人にけがはない。乗員乗客は午前9時25分ごろからバスでターミナルまで運び、機体はけん引して移動。滑走路の安全を確認し、同10時35分に運用を再開した。滑走路上に異物などは確認されていない。
福岡空港の発着便は、午前中を中心に国内線81便、国際線1便の計82便(午後3時現在)が欠航し、同空港に到着予定だった22便が目的地を北九州や大分、長崎など周辺の空港に変更した。
ピーチ社は取材に「迷惑をかけて申し訳ない。出発時に整備上の問題はなかった。早急に原因を調査したい」としている。
春休みの初日だったため、ターミナルは運航再開を待つ大勢の旅行客であふれ、終日混乱した。福岡市の20代の男性は「友人を迎えに来たが、飛行機が長崎に着陸してしまい途方に暮れている」と困惑していた。
滑走路上での航空機の車輪のパンクを巡っては、今月20日にも北海道中標津町の中標津空港で、全日空機のボンバルディアDHC8が着陸時に後輪の右側タイヤが2本ともパンクして動けなくなった。【西嶋正法、宗岡敬介、酒井祥宏】
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