九州電力は30日、23日に再稼働した玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町)の配管から、微量の蒸気漏れを確認したと発表した。九電は周囲への放射性物質の漏れはないとしているが、点検のために発電を停止することを明らかにした。4月下旬に予定していた営業運転に遅れが出る可能性があるという。
発表によると、玄海原発の作業員が30日午後7時ごろ、発電機を回すための蒸気用水に含まれた酸素や炭酸ガスなどを抜く「脱気器」の配管から微量の蒸気が漏れているのを発見した。脱気器は原子炉格納容器の外で屋外にあるという。
脱気器や配管は高温になっており、九電は原子炉の出力を落として発電機を停止する。温度が下がってから点検に着手する。
玄海3号機は2010年12月から定期検査で停止中だったが、今月23日に約7年3カ月ぶりに再稼働したばかり。九電としては、15年に再稼働した川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)に続く3基目の原発稼働。玄海3号機は同25日に発電と送電を再開し、4月24日に営業運転に移る予定だった。
原子力規制委員会によると、東京電力福島第1原発事故後に再稼働した原発がトラブルで発送電を停止するのは16年2月の関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町)に続き2例目。九電では15年8月に川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で復水器の配管に損傷が見つかり、出力上昇を中断したことがあった。
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