九州電力、放射性物質の漏れもない
九州電力は30日、玄海原発3号機(佐賀県玄海町)の2次系配管から微量の蒸気漏れがあり、31日に発電と送電を停止すると発表した。九電によると、原子炉の運転に問題はなく、放射性物質の漏れもないという。3号機は23日に7年3カ月ぶりに再稼働したばかりで、発電出力を段階的に上昇させていた。今後の3号機の工程がずれ込むのは必至で、5月中の再稼働を見込む玄海4号機にも影響を与えそうだ。
九電によると、30日午後7時ごろ、巡回中の作業員が保温材に覆われた2次系の配管から微量の蒸気が漏れているのを目視で確認した。31日午前10時から発電出力を下げる作業に着手。約5時間後には発電と送電を停止する見込み。制御棒は入れずに、原子炉内の核分裂反応が連続する「臨界」は維持する。配管の状態を確認後、配管の取り換えなどの対応を検討する。
九電は玄海4号機を5月中に再稼働させる方針だが、田尻浩昭・環境広報グループ長は30日深夜の記者会見で「4号機の工程と重なることは極力避けたい。影響はゼロではない」と述べ、再稼働工程がずれ込むとの認識を示した。
原子力規制委員会によると、東京電力福島第1原発事故後に再稼働した原発がトラブルで発電と送電を停止するのは、2016年2月の関西電力高浜4号機に続き2例目。
新規制基準に基づく再稼働後の発電出力上昇作業中のトラブルを巡っては、川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で15年8月、配管に穴が開き、海水が混じり込むトラブルが発生、出力上昇を延期したことがある。
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