日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均は大幅続伸。29日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反発し、254ドル高となった。下落が続いていたハイテク株に買い戻しが広がった。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで233円高からスタートしたが、本日は海外の主要市場が休場のため取引参加者が限られ、前場はこう着感の強い展開が続いた。ただ、後場に入ると週末を前に買い戻しが入ったほか、来週からの新年度相場入りによる需給改善に期待した買いも入り、一時21512.80円(前日比353.72円高)まで上昇する場面があった。
大引けの日経平均は前日比295.22円高の21454.30円となった。17年度としては2545.04円高となり、2期連続で上昇した。東証1部の売買高は11億4075万株、売買代金は2兆1486億円だった。業種別では、海運業、非鉄金属、ガラス・土石製品が上昇率上位だった。一方、下落したのは電気・ガス業と銀行業の2業種のみだった。
個別では、ファーストリテ<9983>が3%高、東エレク<8035>が4%高となり、指数をけん引した。東エレクなどは米ハイテク株高の流れを引き継いだ。その他売買代金上位も任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>など全般しっかり。三菱UFJ<8306>は小幅高だった。新中期経営計画が好感された郵船<9101>、黒鉛電極の輸出単価上昇が好材料視された東海カーボ<5301>は上げ目立つ。また、決算発表のスター・マイカ<3230>、業績上方修正と増配を発表した第一工業<4461>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、トヨタ自<7203>、みずほ<8411>、NTT<9432>が小安く、東京海上<8766>などはさえない。また、レーティング引き下げ観測のタカラBIO<4974>やカプコン<9697>、業績下方修正の大真空<6962>は下げが目立ち、エラン<6099>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。
《HK》
提供:フィスコ
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