[ワシントン 21日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が21日に発表した2月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.0%増の554万戸と、3カ月ぶりにプラスへ転じた。市場予想は0.5%増の540万戸だった。
南部・西部での販売急増が2月の伸びを支援した。ただ、春の住宅販売シーズンに差し掛かる中、住宅在庫不足は引き続き販売の足かせとなることが見込まれる。
1月の数字は改定されず、538万戸だった。
2月は最大市場の南部が6.6%増加し、好調だった。西部は11.4%増だった。一方、北東部は12.3%減、中西部は2.4%減だった。
2月の前年同月比は1.1%増加した。
リアルター・ドットコムの首席エコノミスト、ダニエル・ヘール氏は「すべての兆候が、春の販売シーズンは高水準の販売価格と低水準の在庫となることを示している」との認識を示した。
ジローのシニアエコノミスト、アーロン・テラザス氏は「中古住宅販売は年率550万戸近辺で頭打ちになっているようにみられる。われわれの予想である600万戸強を下回る水準だ」と述べた。
中古住宅は米国の住宅市場の約90%を占める。
中古住宅市場は深刻な供給不足に直面している。低価格帯の住宅では特に顕著だ。供給不足により住宅価格は上がっており、同時に住宅ローン金利も上昇している。初めての住宅購入者にとって高すぎて買えない状況となっている。米連邦住宅抵当貸付公社(フレディマック)によると、前週の30年住宅ローン固定金利は4.44%となり、4年ぶりの高水準である4.46%に迫っている。
市場に出て売れ残った住宅在庫は前月比4.6%増の159万戸だった。2月の在庫として過去最低水準となった。前年同月比は8.1%減だった。在庫は前年同月比で33ヵ月連続で減少している。
2月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は3.4カ月。6、7カ月分が需要と供給の適切なバランスとされている。
中間販売価格は前年同月比5.9%上昇の24万1700ドルとなった。72カ月連続で前年同月比で上昇している。
*内容を追加して再送します。
Read Again https://jp.reuters.com/article/feb-us-existing-home-sale-idJPKBN1GX27H
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