突然の滑走路閉鎖に見舞われた24日の福岡空港。欠航便が相次ぐなど空のダイヤが大きく乱れる中、ターミナル内は大勢の旅行客でごった返して混乱が続いた。春休みに入ったばかりの週末で旅行を楽しみにしていた家族連れも多く、不安げな表情で運航掲示板を見つめる人の姿もあった。
福岡空港ではピーチ・アビエーションの151便(エアバスA320)の前輪がパンクし、滑走路が約2時間半にわたり閉鎖。ターミナル内では、各航空会社のカウンターに長蛇の列ができ、利用客が振り替え便を問い合わせるなどしていた。
佐賀県小城市の会社員、小川恭彦さん(42)は親戚らと19人で2泊3日の北海道ツアーの予定だったが、出発の見通しが立たず途方に暮れていた。19人中3人は小学生で、24日から春休みに入ったばかり。小川さんは「旭山動物園などに行く予定だった。せっかくの子どもたちの春休み。遅くなってもいいので離陸してほしい」と再開を待った。
福岡市の会社員、楠本麻理子さんは、小学3年の長女と午前11時の便で東京に向かう予定だったが欠航が決まった。「夫が東京での単身赴任を終えて福岡に戻ることになり、春休みに入った子どもと荷造りの手伝いに行くつもりだった。今から新幹線でも行けるなら行きたい」と困惑の表情を浮かべた。
福岡県須恵町の会社員男性(38)も、7歳の長男と5歳の長女の春休みを利用して2泊3日で沖縄に行く予定だったが欠航が決まってしまった。「沖縄美(ちゅ)ら海水族館で子どもたちにジンベイザメを見せたいと思っていた。振り替え便が出るかもしれないと思って待っているが、まだ分からない」と心配そうに話した。【宗岡敬介】
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