2018年3月25日日曜日

ピーチ機、車輪装置が損傷 安全委が調査へ

 福岡空港(福岡市博多区)で関西空港発の格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション151便のタイヤがパンクしたトラブルで、国土交通省は24日、機体前脚の車輪の向きを変える装置が壊れていたことが新たに確認されたことから、事故につながりかねない重大インシデントに当たると判断した。

 運輸安全委員会は、航空事故調査官3人の現地派遣を決定。25日に関係者への聞き取りや機体の調査を実施する。

 国交省福岡空港事務所は、滑走路閉鎖で発着予定だった国内線81便と国際線1便が欠航したと明らかにした。他に計22便が目的地を変更した。

 国交省航空局によると、トラブルが起きたエアバスA320は、前脚の2つのタイヤのパンクに加え、車輪の向きを変える装置が壊れ、ハンドル操作が伝わらない状態になっていた。タイヤが横を向いて滑走路上に止まり自走できないため、タイヤを交換し、けん引車を使って移動した。乗客乗員165人にけがはなかった。

 ピーチによると、関西空港を出発する前の点検では、タイヤに異常はなかった。同社は「心よりおわび申し上げる。運輸安全委員会の原因調査に全面的に協力し、信頼回復に向けて全社をあげて取り組む」としている。〔共同〕

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