2018年3月22日木曜日

〔マーケットアイ〕外為:パウエルFRB議長、「話す度に株安」の怪

[東京 22日 ロイター] -

<16:35> パウエルFRB議長、「話す度に株安」の怪

前日の米株市場は主要3指数が揃って小幅ながら下落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の初会見はややハト派的との評価が多かったものの、ドット・チャートは先々の利上げ見通しを上方修正したことなどから、上値を圧迫した形となったようだ。

市場では、パウエル氏が公の場で発言すると米国株が下落する「相関性」の高さが話題だ。下院金融サービス委員会で議会証言に立った2月27日は、利上げ加速への懸念が浮上したとしてダウ工業株30種が1.16%安、S&P500種が1.27%安。上院銀行委員会で証言した1日はダウが1.68%安、S&Pが1.33%安だった。

1日の下げはトランプ大統領が鉄鋼・アルミニウム製品に関税を賦課する方針を明らかにしたことが直接の手掛かりで、前日の下げも議長発言が大きく影響したわけではないとされる。

それでも発言のたびに株価が下落しているのは事実。市場の変動率が高まりやすい状況下、新任のパウエル議長が非常に難しいかじ取りを迫られていることに間違いはなさそうだ。

ドルは105.71円付近。夕方に入ってもドルは上値の重い展開が続いている。

<13:40> 加ドル81円後半、FOMCの影で買い人気

日本が休日でFOMCへ関心が集中した前日を含む過去2日間、主要通貨の中で最も買い人気を集めたのは、意外にもカナダドル。対米ドルで1.28加ドル後半と20日日中安値から200ポイント超、対円でも82円半ばへ1.5円近く上昇した。現在は81円後半。

手がかりは加グローブ・アンド・メール紙の報道。トランプ米政権がカナダとメキシコで製造された自動車の輸出について、米国製の部材を50%とする要求を撤回する可能性があると報じた。

報道を受けてメキシコペソも大幅高となり、主要新興国通貨の中で最も買われた。市場の注目は「FOMCの次は貿易問題」(トレーダー)。CNBCはホワイトハウスが中国関連の知的財産関税について、22日に公表する予定だと伝えている。

<12:23> ドル105円後半で上値重い、米通商政策への警戒継続

正午のドルは前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の105円後半。米連邦公開市場委員会(FOMC)後からドル売りの流れが続いたが、105円半ばでは下げ渋った。

市場では「3月のFOMCが想定以上にタカ派的になるリスクを警戒し、数日前からドルが買い戻されていた。実際そうならずに通過したので、年初からのドル売りの流れに戻った」(邦銀)との声が出ていた。

現在、米国の保護貿易主義への懸念もドル/円の上値を重くしている。トランプ米大統領は22日、中国からの輸入品に対する関税措置を発表する。一方、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、中国が報復措置を計画していると報じた。

<09:59> ドル105円半ばに弱含み、米国の対中関税措置に注目

ドルは105.62円付近。28円安で始まった日経平均がプラス圏に転換しているが、ドル/円は弱含んでいる。

トランプ米大統領は22日、中国からの輸入品に対する関税措置を発表する。中国からの報復措置が見込まれ、貿易戦争に対する懸念が強まりそうだ。

一方で、市場からは「どの程度の影響が出るのか見極めには時間が必要。ヘッドラインを材料に動いた後はもとに戻っていくのではないか」(エコノミスト)との声も聞かれた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)では、メンバーの政策金利見通しの分布を示す「ドット・チャート」は今年の利上げ回数が計3回になるとの見通しを示した。

FOMCの決定は、利上げ回数が計4回に上方シフトするとみていた向きの期待には応えるものではなかったが、ハト派的というわけではなく、相場の方向性を決定づけるには至らなかった。「米国ではここ1、2カ月で見方をタカ派にシフトした人が多かった。声明では、物価上昇を予想する時期が『向こう数カ月以内』と変化しており、今後は米国の物価動向に一段と注目が集まる」(同)との声が出ていた。

<08:44> ドル105円後半、年初来の円高が国内製造業の業績下押し要因に

ドルは105.89円付近。

3月ロイター企業調査では、年初からの円高進行が製造業の半数以上で四半期業績の減益要因になっていることが分かった。

年初来、ドルは113円程度から105円台まで円高が進行している。四半期業績にどの程度影響したか聞いたところ、為替の影響が大きい製造業では「かなりの減益」が13%、「小幅な減益」が44%にのぼった。

3月決算企業が業績予想の前提とする想定為替レートについて、現行の水準が続くなら、輸出企業は105円近辺に収れんするのではないかとの見方が出ている。

輸出企業は年初の想定を現行レートに比べて円高水準で設定する傾向にある。「一部に100円という企業も出てくるだろううが、さすがに保守的すぎ。輸送用機器でも103円程度になるのではないか」(国内金融機関)との見方が出ていた。

<07:52> ドル105.50─106.70円の見通し、米FOMC消化しながらもみあい

ドル/円は106.00円付近、ユーロ/ドルは1.2341ドル付近、ユーロ/円は130.85円付近。

きょうの予想レンジはドル/円が105.50―106.70円、ユーロ/ドルが1.2290─1.2390ドル、ユーロ/円が130.20―131.40円とみられている。

アジア時間のドルは106円を挟んでもみあう展開が予想される。105円後半では買いが入る一方、106円後半では上値が重い。株価や金利の動向をにらみながら、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を消化する展開となりそうだ。

早朝はニュージーランド準備銀行(中央銀行)が、政策金利を過去最低の1.75%に据え置くことを決め、相当な期間、緩和的な金融政策が維持されるとの見方を示した。

米連邦準備理事会(FRB)は21日まで行われたFOMCで、予想通りフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を引き上げた。その上で、今年についてはあと2回、合計3回の利上げを予測していると表明した。

FOMC後、ドル/円はいったん上昇したものの、最終的にドル売りに傾斜した。市場では「利上げ予想が年3回にとどまり、ドル上昇を期待していた向きからの失望売りを誘った」(ブローカー)との見方も出ていた。

全スポットレート(ロイターデータ)

アジアスポットレート(同)

欧州スポットレート(同)

通貨オプション

スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)

スポットレート(日銀公表)

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