2018年4月27日金曜日

データ改竄「信頼を損ねてしまった」とスバルの吉永泰之社長

 燃費・排ガス測定値の改竄(かいざん)が組織的に行われていたことはSUBARU(スバル)のブランドイメージを傷つけそうだ。リコール(回収・無償修理)は行わず、追加の費用発生は回避されたが、高く評価されてきた同社のものづくりに疑念を抱かれれば、中長期的に痛手だ。昨年発覚した新車の無資格検査に続く不祥事で、信頼回復に向けた経営陣の実行力が問われる。

 「信頼を損ねてしまった。販売への影響がないはずはなく、心配している」

 吉永泰之社長は神妙な表情でこう述べた。

 スバルの国内販売は3月まで5カ月連続で前年割れ。主因は平成28年10月に全面改良した「インプレッサ」の新型車効果の一巡だが、無資格検査問題も微妙な影を落とす。国交省の奥田哲也自動車局長が27日、「信じ難い行為で遺憾だ。国民に不安を与えた」と批判したように、消費者が重く受け止めれば、燃費不正も下押し要因になり得る。

 報告書によると、検査で基準値に達しない測定値が出た場合、班長や先輩から書き換えるように指導された検査員が改竄していたという。検査は一定数の車両の平均をみるためのものだが、それを理解せず、1台ごとの測定結果を過度に重視する検査員もいたようだ。吉永氏は「管理職は認識していなかった」と悪質性を否定したが、「現場という単位での組織的な行為だった」と認めた。

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