武田薬品工業は、バイオ医薬品メーカーのシャイアーの買収が実現すれば、「レバレッジ急上昇」のために2段階以上の格下げに直面する可能性がある。ムーディーズ・インベスターズ・サービスが25日コメントした。
武田薬が24日に示した最新案の通りに買収が進めば、武田薬の債務は現在の約1兆円から、6兆円前後へと膨らむとムーディーズは予想。買収代金の現金部分を賄う約3兆円の借り入れと、約2兆円に上るシャイアーの債務の継承を想定して試算した。
この場合、利払い・税金・減価償却・償却控除前利益(EBITDA)に対する債務の比率が約6倍と、ムーディーズの先の見積もりから大きく増える。
ムーディーズは武田が正式提案を行った時点で格付けについて措置を取ると表明した。現在の武田薬格付けは「A1」で、最上級から5番目。
ムーディーズはまた、シャイアー側の反対や他の買い手候補の出現によって武田薬が再度提案を引き上げる可能性があるとみている。競争当局および両社株主の承認の必要などが合併成立の障害になり得るとも指摘した。
原題:Takeda Could Face Multiple Downgrade on Shire Deal: Moody’s (1)(抜粋)
Read Again https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-25/P7QNNU6KLVRD01
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