[3日 ロイター] - ホンダ(7267.T)と米ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)は3日、自動運転分野で提携すると発表した。ホンダがGMの自動運転車部門GMクルーズの株式5.7%を取得し、今後追加投資も行う。
ホンダはクルーズに前払金として7億5000万ドルを支払うほか、今後12年間で20億ドルを投資する。ホンダ、GM、クルーズの3社は共同で自動運転車を開発し、世界各国でライドサービスに提供する計画。
GMの株価は一時3.5%上昇した。
5月にはソフトバンクグループ(9984.T)がクルーズへの出資を発表。22億5000万ドルを投じ、最終的に約2割の株式を保有する。
ホンダの投資により、クルーズの企業価値は146億ドルに膨らむ。これはGMの時価総額の約3分の1に当たる。GMはクルーズの前身の新興企業を2016年に10億ドル相当で買収していた。
GMのアンマン社長は会見で、クルーズのライドサービス向け自動運転車の発売時期は引き続き19年が目標とし、ホンダとの長期提携の下、同社のノウハウが加わることで、こうした取り組みが加速すると表明した。その後、投資家に対し、技術展開が可能となる段階にできるだけ早く到達したいと語った。
ホンダの倉石誠司副社長は「今回の投資は共通のビジョンや(GMやクルーズの)この分野での優れた技術に基づくもの」と話した。
GMのバーラ最高経営責任者(CEO)は、引き続きサンフランシスコでの自動運転試験に注力し、他の市場への拡大はその後になるとの考えを示した。
GMクルーズは米アルファベット(GOOGL.O)傘下の自動運転部門ウェイモとともに、自動運転技術で業界をリードしているとされる。自動運転量産車「クルーズAV」と改名されたシボレー・ボルトの試験車を100台超保有している。
*内容を追加しました。
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