25日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は大幅に反落し、前日に比べ700円あまり安い2万1300円台半ばで推移している。取引時間中として4月上旬以来の安値圏となる。24日の米株式相場の急落で投資家心理が大きく悪化し、幅広い銘柄に売りが先行した。外国為替市場で円高・ドル安が進んだこともあり、機械や電気機器など輸出関連株の下げが目立つ。
24日の米株式市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が前日比4.4%安となったほか、主な半導体銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が6.6%安と急落。東京市場でも東エレクやルネサスなど半導体関連株に売りが膨らんだ。
半導体株安について市場では「世界景気の先行き不透明感が浮上するなか、成長株として保有を続けていた投資家も持ち高を減らしてきている」(ニッセイアセットマネジメントの吉野貴晶氏)との声があった。
相場の変動率が高まっており、日経平均株価を対象としたオプション価格から算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)が一時は前日比21%高い30.56と、取引時間中としておよそ8カ月半ぶりの高水準を付けた。オプション市場で相場のさらなる下落に備える動きが強まっている。
前日に1~9月期連結決算を発表した花王が大幅安。米長期金利の下落を背景に三菱UFJや第一生命HDが安い。ソフトバンクやファナック、日電産も下落した。一方、パナソニックが小高い。キユーピーやローソンなどの下げは比較的小さい。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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