2018年10月25日木曜日

NY外為市場=ドル上昇、米株安や欧州の弱い指標受け

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが上昇した。株価下落のほか、この日発表された指標でユーロ圏全域で経済成長の失速が示されたことが背景。

米国株式市場では主要株価が大幅下落。S&P総合500種.SPXは6日続落となった。

こうした中で安全資産への逃避が強まり、主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.54%高の96.438を付けた。円も買われ、112.23円に上昇した。円は今月4日から2%上昇している。

IHSマークイットがこの日発表した10月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値は、第4・四半期に入って域内の景況が予想以上に失速していることを示した。総合PMIは9月の54.1から25カ月ぶり低水準の52.7に低下し、ロイターがまとめた予想中央値の53.9を大幅に下回った。

ユーロEUR=は対ドルで一時0.8%安となり、テクニカル上の節目である1.14ドルを下抜けた。終盤は1.139ドルで、1日の下落率としては9月27日以来の大きさになる見通し。

BNPパリバの北米為替戦略主任ダニエル・カツィーブ氏は、欧州の指標が予想を下回り、「第2、第3・四半期に一部で見られた弱さが考えられているような一時的なものではない可能性がある」と指摘した。

25日には欧州中央銀行(ECB)が理事会を開催する。市場では、予算案を巡る欧州連合(EU)とイタリアの対立については何らかの発言があるか注目されている。

英ポンドGBP=は、EU離脱戦略を巡るメイ首相と議会側との会談を控え、序盤に6週間ぶり安値の1.287ドルを付けた。メイ氏は保守党から支持を取り付けたが、終盤は0.77%安の1.288ドルで推移した。

カナダドルは、中銀が予想通りに利上げを決定する中、一時0.91%下落。終盤の取引では約0.3%安の1.302カナダドル。

ドル/円 NY午後4時 112.13/112.15

始値 112.62

高値 112.74

安値 112.10

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1399/1.1400

始値 1.1413

高値 1.1414

安値 1.1380

表はロイターデータに基づいています

Let's block ads! (Why?)

Read Again https://jp.reuters.com/article/ny-forex-idJPL3N1X45U0

0 件のコメント:

コメントを投稿