セブン&アイ・ホールディングスは25日、百貨店事業の子会社そごう・西武が2018年2月末に西武船橋店(千葉県船橋市)と西武小田原店(神奈川県小田原市)を閉めると発表した。ともに小規模で減収傾向だった。同社は国内で百貨店を19店持つが、今秋に関西の2店を同業に譲渡する。不採算店の閉鎖も進め首都圏の主要店に経営資源を集める。
西武船橋店は1967店に開店。JR船橋駅に隣接する好立地だが、17年2月期の売上高は前の期比5%減の169億円にとどまった。西武小田原店は00年に「ロビンソン小田原店」として開店。ショッピングセンターの中に入居する。売り場を縮小したため17年2月期の売上高は同40%減の74億円に落ち込んだ。
そごう・西武は両店とも百貨店としての継続は難しいと判断し閉店に踏み切る。
両店で働く計約460人の従業員のうち、正社員は配置転換により雇用を続ける方針。契約社員などには転身支援金を支給する。西武船橋店は閉店後に複合施設への転換を検討する。
そごう・西武は地方を中心に店舗を閉鎖し、首都圏の主要な店はテコ入れを進めている。17年2月期にはそごう柏店(千葉県柏市)など4店舗を閉め、今年10月には阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オーリテイリングにそごう神戸店(神戸市)など関西の2店舗も譲渡する予定だ。
一方で西武所沢店(埼玉県所沢市)では昨秋からの改装で食品を充実させた。そごう千葉店(千葉市)は別館を9月に改装開業し飲食やサービスなどの売り場を増やす。
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