2017年8月1日火曜日

三菱UFJ信託銀 資産運用会社買収へ1兆円準備

 三菱UFJ信託銀行は、最大1兆円を投じて欧米の資産運用会社の買収を進める。池谷幹男社長が31日までに産経新聞の取材に明らかにした。運用能力を高め、家計が保有する1800兆円の金融資産を取り込みたい考え。

 買収するのは、資産規模が40兆~50兆円の欧米の資産運用会社。実現すれば総資産規模は約100兆円になり、現在、世界40位前後の資産規模が15位に上がる。買収には、法人融資部門が来春、三菱東京UFJ銀行に一本化され、規制上のリスク資産が減少することで余力が生じる資金を充てる。

 池谷氏は狙いについて、「欧州の社債市場など相応の運用対象領域があるのに、運用能力が足りていない。出資ではなく、買収で補いたい」と説明した。資産が100兆円規模になれば、顧客基盤、運用能力が高まり、競争力が上がるとみており、東南アジアでも買収の可能性を探る。

 また、これまで売買仲介が中心だった不動産事業を拡大することも明らかにした。

 オフィスなど賃貸の不動産物件に対してテナント付けを行い、仲介業務を行うリーシング事業の人員を現状の約5倍の100人規模まで増やす方針だ。

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Read Again http://www.sankei.com/economy/news/170801/ecn1708010021-n1.html

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