Image: © 2016 Hyperloop One via Hyperloop One/YouTube
8月2日、次世代交通システムを開発する「Hyperloop One」が大きなマイルストーンを達成しました。Hyperloop Oneの発表によると、先日行なった最新のテスト走行でポッドの速度が最高時速310kmに達したとのこと。これはほとんどF1並のスピードですが、その映像がまた凄いんです。ポッドに窓が無いHyperloopの乗客には、この素晴らしい光景が見えないのが残念なくらい……(訳注:乗客を乗せての実験ではありません)。
週末にかけてネバダ州の砂漠では、Hyperloop Oneのコンクリート製のチューブに約8.5mのポッドを入れてテストが行なわれました。Hyperloop Oneはチューブから空気を吸い出すことで、海抜20万フィート(約61km)と同じくらい空気が薄い状態を作るんです。走り初めの段階では電気推進システムにより速度を出していき、途中から車輪が収納されて磁気浮上システムに取って代わります。そこからポッドがビューンと最高時速の310kmに達します。
Video: Hyperloop One/YouTube
動画はHyperloop Oneより。
ロサンゼルスをベースに活動するHyperloop Oneにとって、これは最初の実験ではありません。今年の5月に行なわれた初のデモンストレーションでは、315フィート(約96m)のチューブの中をポッドが時速69マイル(時速約111km)で走行しました。Hyperloop Oneは最終的に実験で時速250マイル(時速約402km)を出せることを目指しています。
Hyperloop Oneの技術はアブダビとドバイをつなぐ計画で導入される予定です。しかしナットとボルトでできたエアシューターシステムがポッドを高速で長距離移動させ、人々が通勤に使えるような形に完成するまではまだまだ試練が待ち構えています。Hyperloop Oneが走行する土地の権利もそのひとつで、これこそが成功と失敗を分け隔てる究極の問題かもしれません。また、それが解決できたとしても政治的、お役所的な問題にも直面することになるでしょう。それでも今回の実験映像が見せてくれたのは、Hyperloop Oneがただのファンタジーではないということ。まだまだ現実のものになるには早い段階ですけどね。
まあ問題はひとまず置いておいて、リラックスして超未来的なポッドが真空チューブの中を超速で進む脅威の映像を楽しむとしましょう! チューブ内を照らす光のリングは、まるで映画『トロン』のグリッド世界の中か、宇宙船がワープするかのよう。レーザーテーマのグラフィックがポッドの窓から…おっと、Hyperloopのポッドには窓は無いんですっけ。ということは実現してもこんなクールな光景を目にすることは無いんですね。それでも映像で見ると超かっこいい…!
・3時間半が、わずか28分に。Hyperloop、ヨーロッパ大陸を結ぶ計画を発表
Image: © 2016 Hyperloop One via YouTube
Source: Hyperloop One, YouTube
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(abcxyz)
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Read Again http://news.nicovideo.jp/watch/nw2906106
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