講演する前川氏=岐阜市の市民会館で |
前文部科学省事務次官の前川喜平氏の講演会が十日、岐阜市の市民会館であった。学校法人「森友学園」への国有地売却問題をめぐり、学園側との交渉を担当した部署に所属していた近畿財務局の男性職員が自殺したことについて、「組織と個人の良心との板挟みになったのでは」と、その死を悼んだ。
その上で前川氏は、国の行政に携わった先輩としての立場から、「組織の一員である前に、一個人であるということを後輩たちには伝えたい」と語った。
また、四月から小学校で始まる道徳の教科化については、「使用予定の教科書は、自己犠牲を美徳とし、個人よりも集団意識を強調している」と指摘。憲法が保障する個人の尊厳を認める教育と矛盾していると主張し、集団への帰属意識を重んじる「戦前教育」への回帰の動きに警鐘を鳴らした。
講演会は「ぎふ市民連合」などが組織する実行委員会が主催。市民ら約千二百人が聞き入った。
(北村希)
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