2018年3月19日月曜日

HTC,新型VR HMD「Vive Pro」単体を税込10万円強で4月6日に国内発売。既存のVive一式は値下げ

 2018年3月19日,HTCの日本法人であるHTC NIPPONは,VR対応ヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)単品「Vive Pro HMD(アップグレードキット)」を2018年4月6日に国内発売すると発表した。メーカー想定売価は9万4000円前後(税込10万1520円前後)となる。
 製品名にアップグレードキットとあることから想像できるかもしれないが,これは,現行の「Vive」を所有するユーザーがHMD本体とインタフェースユニットだけを新型の「Vive Pro」へ更新するための,いわば「Vive Pro本体単品版」だ。モーションコントローラやトラッキング用のベースステーションは含まれていないので,その点は十分に注意してほしい。
Vive ProのHMD本体
Vive

 Vive Proは,2018年1月に発表となった第2世代のViveで,解像度2880×1600ドットという,既存のVR HMD「Vive」よりも高精細な有機ELパネルをする上位モデルだ。いわゆるハイレゾ再生対応ヘッドフォンの標準装備や,トラッキング範囲が対角5mの枠内となる既存の「SteamVR Tracking 1.0」とは別に,最大で10m四方という広い空間でのトラッキングに対応した「SteamVR Tracking 2.0」をサポートするのも特徴となっている(関連記事)。

 HTCによれば,既存のViveを使用している環境で,VR HMDをVive Proに交換するだけで,既存のモーションコントローラやベースステーションはそのまま使い続けられるとのこと。Vive Proをいち早く試してみたいというユーザーやソフトウェア開発者にとっては,ありがたい製品かもしれない。

 なお,アップグレード用のVive Proを2018年6月3日までに購入すると,VRソフトウェア配信サービス「Viveport」の有料定額サービスを6か月分(※税込4600円相当),6月3日以降に購入したユーザーは2か月分(※税込1600円相当)の利用権も貰えるとのことだ。

既存Viveは約7万円に値下げ

Vive Trackerの2018年モデルも登場


 また,同時にHTC NIPPONでは,2018年3月19日に,既存の一般消費者向けViveの税別価格を7万7880円から6万4250円に値下げすると発表した。モーションコントローラやベースステーション含むセット商品が,税込6万9390円へ価格改定されるということだ。

 加えてHTC NIPPONは,トラッキングデバイス「Vive Tracker」の2018年モデルを3月23日に国内発売することも発表している。2018年モデルのVive Trackerは,前述したSteamVR Tracking 2.0に対応するのが新要素だ。
 税別のメーカー想定売価は1万1574円なので,単純計算した税込価格は1万2500円となる。

Vive Trackerの2018年モデル。現実の物体にこれを取り付けると,その位置や動きをトラッキングできるようになる
Vive

#### 以下,リリースより ####

HTC NIPPON、VIVE Pro HMD(アップグレードキット)を4月6日に 94,000 円(税抜)で国内販売開始
VIVEは64,250円(税抜)に価格改定、VIVE トラッカー (2018) も販売開始


HTC NIPPON株式会社(以下、HTC)は本日、「VIVE Pro HMD(アップグレードキット)」の国内希望小売価格と販売開始日を発表致します。希望小売価格は 94,000円(税抜)となり、国内での販売開始は4月6日(金)となります。また、「VIVE(コンシューマーエディション)」の希望小売価格を64,250円(税抜)に改定し、さらに3月23日(金)より「VIVE トラッカー (2018)」を国内販売開始致します。

・VIVE Pro HMD(アップグレードキット)
現在「VIVE(コンシューマーエディション)」もしくは「VIVE(ビジネスエディション)」をお持ちのお客様は、ヘッドセットの部分をこのVIVE Pro HMDにアップグレードすることができます。
VIVE Pro HMDにはデュアル有機 ELディスプレイを搭載し、現行のVIVE よりピクセル数が78パーセント向上した2,880×1,600の高画素映像を提供します。またVIVE Pro HMDには高性能ヘッドフォンを搭載し、内蔵アンプがノイズキャンセリングを通してリアルな存在感やサウンドを生み出します。向上したグラフィックやオーディオによってVR 体験がより明瞭となり、現在の市場で、ハイエンドなVR 没入体験をお楽しみいただけます。さらに、快適さを求められるお客様のために、設計も見直し、上部のヘッドストラップや、重さのバランスを改良いたしました。また、眼鏡をかけた方でも調整が簡単なボタンとなりました。
VIVE Pro HMDはSteamVR Tracking 1.0と2.0の両方で動作します。このため現行のVIVEをお持ちのお客様は、ヘッドセット部分をアップグレードするだけで、すでにお持ちのコントローラーとベースステーションをお使いになれます。なお、日本国内ではVIVE Pro HMDは VR ZONE SHINJUKUのアクティビティ『大量破壊 VRシューティング ギャラガフィーバー』にて3月9日より試験運用を行っており、多くのお客様にご好評頂いています。

「VIVE Pro HMD(アップグレードキット)」は、国内正規販売店(https://www.vive.com/jp/storelocations/)のオンラインストアでは4月6日(金)午前10時、店舗では4月6日(金)開店時より販売開始を予定しています。日本ではプレオーダー(事前予約)は実施致しませんので、予めご了承ください。

・VIVE(コンシューマーエディション)
国内希望小売価格を77,880円(税抜)より13,630円下げ、64,250円(税抜)に改定致します。
当希望小売価格は3月19日(月)22時より国内正規販売店にて順次適用されます。

・Viveport
VIVEは、開発者様を始め、お客様より高いご支持を得ており、現在 3,000以上のコンテンツが配信されています。HTCのコンテンツプラットフォームであるViveportは現在 60ヵ国以上で、エンターテインメント、教育、アーケード、芸術や文化、エンタープライズの様々な分野でプレミアム体験をご提供しています。さらに、Viveport サブスクリプションでは、厳選した400を越すタイトルの中から、お好みのコンテンツを選ぶことができます。6月3日までにVIVE Proをご購入いただいたお客様には30のコンテンツタイトルに相当する6ヶ月分のViveport サブスクリプションを、販売開始より60日以降にご購入のお客様には2ヶ月分のサブスクリプションを無料でご提供いたします。
また、VIVE(コンシューマーエディション)を改定後の価格でご購入のお客様には、同様にサブスクリプションを2ヶ月無料でご提供いたします。

・VIVE トラッカー (2018)
さらに、「VIVE トラッカー」の後継モデル、「VIVE トラッカー (2018)」を3月23日(金)以降、国内の正規販売店・オンラインストアで順次販売開始致します。「VIVE トラッカー (2018)」はSteamVR Tracking1.0と2.0の両方で動作し、希望小売価格は従前同様、11,574円(税抜)となります。「VIVE トラッカー(2018)」の入荷・発売開始時期は各販売店によって異なりますので、お近くの店舗(https://www.vive.com/jp/storelocations/)までお問い合わせください。

VIVEトラッカーVIVEトラッカー(2018)
トラッキングSteamVRベースステーション1.0対応SteamVRベースステーション1.0および2.0対応
ステータス表示LEDLED
データ入力電源ボタン、Micro-B、Pogoピン電源ボタン、Pogoピン
充電方法Micro USBMicro USB
固定方法UNC規格 1/4インチネジ穴(標準三脚マウント用)UNC規格 1/4インチネジ穴(標準三脚マウント用)

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