2018年4月21日土曜日

武田薬:シャイアー買収案を1株47ポンドに引き上げ、現金比率を増加

武田薬品工業は、バイオ医薬品メーカーのシャイアーに対する買収提案を総額600億ドル(約6兆4700億円)余りに引き上げた。武田薬はシャイアーにこれまで3回買収案を提示したものの、いずれも拒否されている。

  20日の発表によると、新たな提示額は1株当たり47ポンド(約7100円)。このうち現金で支払う部分を21ポンド、新株を26ポンドとした。ブルームバーグニュースは発表に先駆け、武田薬が買収条件の引き上げを検討していると報じていた。

  シャイアーは19日、武田薬が前回提示した1株46.5ポンドの買収案を拒否。この案では株式で支払う割合が62%に上っていた。シャイアーは「当社の価値と成長見通し、新薬のパイプラインを著しく過小評価している」と拒否の理由を説明しつつ、武田薬との協議継続には前向きな姿勢を示していた。

  武田薬は時価総額でシャイアーよりも小さいため、シャイアー株主は株式での支払いを好意的に捉えない可能性がある。武田薬は今回の提案で現金比率を増やし、これら株主に受け入れられやすくした。提示額は3月29日に行った1株44ポンドの当初案と比べ、7%上乗せされていると武田薬は説明した。

原題:Takeda Raises Its Bid for Drugmaker Shire Above $60 Billion(抜粋)

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Read Again https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-20/P7HOCE6JIJUS01

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