メガバンク最大手の三菱東京UFJ銀行は1日、行名を「三菱UFJ銀行」に変更した。親会社の三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と名称を一致させることで、グループ内のブランドを統一し発信力を強化。超低金利の長期化で悪化した収益構造の立て直しを図る構えだ。
MUFGは同日、「持ち株会社と商号を統一しグループ各社一体となって構造改革を加速する」と発表した。日銀の大規模な金融緩和の影響で収益の柱である利ざや(貸出金利と預金金利の差)縮小に苦しむ中、従業員数の圧縮や店舗の簡素化など高コスト体質の転換を進める。
東京銀行は、明治13(1880)年設立の横浜正金銀行を前身に持つ日本唯一の外国為替専門銀行として海外でも高い知名度を誇った。1996年に旧三菱銀行と旧東京銀行が経営統合して以降も行名に「東京」が残されたが、今回その名称が消えた。
行名の変更作業は、振込依頼書やホームページの文章、現金自動預払機(ATM)の画面など数万件に上る。この日、三菱UFJ銀の各支店では突き出し看板の表記変更が行われたが、国内516支店のうち約半分では架け替え工事を行わずに看板自体を撤去した。
コンビニATMやインターネット口座が普及し支店の来客数は過去10年間で約4割減少。今後はネット口座の利用をさらに増やしキャッシュレス化を進める。支店の存在を看板でアピールする重要性は低くなるため、工事見送りによるコスト削減を優先した形だ。
Read Again https://www.sankeibiz.jp/business/news/180402/bse1804020500002-n1.htm
0 件のコメント:
コメントを投稿