2018年10月4日木曜日

ドル6週間ぶり高値、FRB議長発言や好調な米指標で=NY市場

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが6週間ぶりの高値に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエルFRB議長が米経済は「際立って良好」と述べ、利上げ継続の必要性を指摘したことが背景。

 10月3日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが6週間ぶりの高値に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエルFRB議長が米経済は「際立って良好」と述べ、利上げ継続の必要性を指摘したことが背景。写真はドル紙幣とユーロ紙幣。2017年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White/Illustration)

パウエル議長は3日、参加した会合で好調な米経済に言及。議長は前日の講演でも「際立って良好な」米経済見通しを示し、現在は異例の低失業率と物価抑制という「歴史的に見ても異例な」局面にあるとの認識を示していた。

この日発表された経済指標でも、米経済が堅調であることが示された。

米供給管理協会(ISM)の9月の非製造業総合指数(NMI)は61.6に上昇し、21年ぶりの高水準を記録。このほか、企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが発表した9月の全米雇用報告では民間部門雇用者数が23万人増となり、市場予想の18万5000人増を上回った。

CIBCキャピタル・マーケッツの北米外為戦略部門責任者、ビパン・ライ氏は「FRBは依然として段階的な利上げに強くコミットしている」と述べた。

また、ドルの上昇について「ここ数カ月ドルが大きく買われている理由のひとつは、米経済動向がかなり好調なためと考える。一方、ユーロ圏や日本など主要経済の指標には鈍化が見られる」と述べた。

ユーロはまた、イタリアの財政赤字や予算案、欧州連合(EU)との関係を巡る先行き不透明感から打撃を受けており、主要な支持線である1.1510─1.1508ドルを試す展開となっている。

この水準を下回れば、8月に約1年ぶりに付けた1.13ドル付近を試す可能性がある。

ドル/円 NY終値 114.53/114.54

始値 113.81

高値 114.54

安値 113.79

ユーロ/ドル NY終値 1.1476/1.1480

始値 1.1553

高値 1.1556

安値 1.1465

表はロイターデータに基づいています

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