大手自動車メーカーが発表した9月の米自動車販売は減少が目立った。フォード・モーターは前年同月比11%減と、アナリストの予想(9%減)より大幅に落ち込んだ。スポーツタイプ多目的車(SUV)とピックアップトラック「Fシリーズ」の減少が響いた。トヨタ自動車とホンダも予想を超える大幅減となった。
フォードは、ハリケーン「ハービー」襲来後に販売が急増した前年同月が比較の対象だったことや、今年9月のハリケーン「フローレンス」の悪影響が販売減の要因だったと説明した。
一方、予想を上回ったメーカーもあった。日産自は12%減となったが、アナリスト予想(20%減)ほど減少しなかった。
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、ミニバン「ダッジ・グランド・キャラバン」の納車が急増したのを追い風に、予想を上回る販売増を記録。月間販売台数は19万9819台と、2007年1月以降で初めてフォード(19万6496台)を上回った。
米国で最も売れているフォードのFシリーズは8.8%減と、1年4カ月続いた販売増が9月で途切れた。ラインアップが古くなっているSUVも2.7%減少し、中でも「エスケープ」は20%減。セダンも26%減と振るわず、乗用車の不振が続いた。
米新車販売台数を四半期ベースでしか公表しないゼネラル・モーターズでは、7-9月に販売が11%減少。国内で展開する4ブランド全てが落ち込んだ。
原題:Ford Falls Behind Fiat Chrysler One Year After Hurricane Harvey(抜粋)
GM 3Q U.S. Total Vehicle Sales Fell 11%
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