日本政策投資銀行が2日発表した設備投資計画調査によると、大企業の2017年度の国内設備投資額は16年度実績比11.2%増の17兆8390億円に上る見通しになった。計画通りに実施されれば6年連続の増加となる。製造業が14.2%増と好調だったほか、非製造業も東京五輪の集客効果を見据えた不動産やサービス業の開発案件が投資額を押し上げる。
調査によると、製造業の投資計画額は6兆8325億円だった。増加幅が大きい一般機械や輸送用機械で老朽化に伴う設備更新などが多く、投資理由は「維持・補修」が28.1%で、調査を始めた1986年度以降で最も大きな割合を占めた。
非製造業は9.5%増の11兆65億円。建設中のリニア中央新幹線の関連が堅調な運輸に加え、人手不足に悩む卸売・小売業はコンビニエンスストアなどで省力化投資を拡充する。
一方、海外での設備投資は全産業で14.3%増と、3年ぶりに増加する見込み。
ただ、企業投資は実行段階で計画から下方修正されることも多い。政投銀産業調査本部の竹ケ原啓介副本部長は「例年の計画と実績の乖離(かいり)幅から計算すると、17年度の実績は2~3%程度に落ちてくるだろう」と予想する。
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