2017年8月2日水曜日

アップル、2四半期連続で増益 iPhone好調

 【シリコンバレー=兼松雄一郎】米アップルが1日発表した4~6月期決算は、純利益が前年同期比12%増の87億1700万ドル(約9600億円)だった。利益率が高いスマートフォン「iPhone」の大画面モデルが利益を押し上げ、2四半期連続の増益を確保した。売上高は7%増の454億800万ドル。大幅なデザイン刷新が見込まれる今秋の新型iPhone発売を前に買い控えもあるが、現行の大画面モデルの底堅い需要を取り込んだ。「iPad」もてこ入れに成功した。

 iPhoneの販売台数は2%増の4102万台。大画面化で単価が約2%上がり、売上高は3%増の248億ドルとなった。ブランド力を生かした高価格戦略が機能している。タブレットのiPadは15%増の1142万台と盛り返した。値ごろ感のある新モデルを投入したことが寄与した。パソコン「Mac」は1%増の429万台。

 腕時計型端末「アップルウオッチ」や「アップルTV」などを含む「その他」の売上高は23%増だった。新型無線イヤホンの発売などが寄与した。ソフト・サービスの売上高は22%増と好調を維持している。

 地域別では米州が13%増、欧州が11%増、日本が3%増。ただ、中国の売上高は10%減と6四半期連続の減少となった。

 実質的な1株利益は1.67ドル(前年同期は1.42ドル)だった。

 iPhone大画面化による単価上昇やサービス収益の堅調な増加を折り込み、7~9月期の売上高見通しは最大で約11%の増収とした。売上高や利益が市場予想を上回ったことで1日の米株式市場の時間外取引で、同社の株価は同日終値と比べ一時約6%上がった。

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