インターネット上でやり取りされる仮想通貨「ビットコイン」で、関係者が規格を巡って対立し、コインが2種類に「分裂」する騒ぎになっている。低コストで即時に送金や決済ができるため人気で、値上がり益を期待した投機的な売買も広がっていた。騒ぎを受け、取引や利用を一時停止する動きが出ている。
一部の関係者が予告した「分裂」時期は日本時間1日午後9時20分。直後にビットコインの相場は乱高下した。円やドルなどと仮想通貨を交換する「取引所」と呼ばれる事業者の「ビットフライヤー」(東京)は同日午前、事前にコインの取引所外への送金を止めた。多くの取引所も同様の措置を取った。
騒動のきっかけは、コインを取引しやすくするための規格改良を巡る対立だ。
最近の取引増加で、情報処理に時間がかかるようになった。一度に取り扱うデータ容量の拡大について、関係者がネット上で話し合ったが決裂。発言力が強い中国の事業者とみられるグループが、規格を刷新した「ビットコインキャッシュ」を日本時間の1日夜につくると宣言した。欧米の事業者らは既存のコインの改良を主張し、コインが分裂する可能性が高まった。
一時は、分裂後に片方のコイン…
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