[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点と比べドル安/円高の105円半ば。朝方にコーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任報道で下落した後、戻りが鈍かった。
朝方106円前半で推移していたドルは、コーン氏が辞任すると伝わって下落。105.45円をつけた。コーン氏は自由貿易主義者で、政権内でも「良識派」とされる人物だけに、防波堤をなくしたトランプ米大統領が過激路線を強めるとの見方が浮上した。
その後は小幅に持ち直し、午後は105.60─70円台で小動きが続いた。
トランプ大統領の保護主義姿勢はコーン氏の辞任前に比べてややリスクが高まったものの、「世界を巻き込んだ貿易戦争には至らず、その都度の瞬間的なドル売り材料にとどまる」(みずほ証券)との見方が出ている。
トランプ氏の交渉手法は、最初にハードルが高めの要求を出し、その後、徐々に譲歩していく形が多いといい、今回の鉄鋼やアルミニウムへの関税措置も、有権者へのアピールや北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る取引材料として打ち出した可能性があるとの見立てだ。
一方、ドルの買い材料は乏しく、反発も難しい。前日106.40円台で2度、上値を止められている。「政権内の足並みの乱れも相まって、ドルが売られやすい地合いが続く」(外為アナリスト)との意見が聞かれる。
目先、3月5日安値105.35円や3月2日安値105.24円でサポートされるかが注目されている。これより下は心理的節目の105円となり、この105円も割り込めばトランプ相場の起点である101円台への下落が視野に入ってくる。
ドル/円JPY= ユーロ/ドルEUR= ユーロ/円EURJPY=
午後3時現在 105.63/65 1.2416/20 131.18/22
午前9時現在 105.57/59 1.2413/17 131.07/11
NY午後5時 106.11/14 1.2402/06 131.63/67
為替マーケットチーム
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